高精度DMM
通常のベンチトップ型のデジタルマルチメータ(DMM)の表示桁数は5.5桁か6.5桁だが、桁数が8.5桁の高精度・高確度モデルがあり、通常のDMMを校正するための標準器として使用される。一番のスタンダードモデルはキーサイト・テクノロジーの3458Aで、1989年に発売されてから現在も現役である(2022年5月現在)。校正用の多くの測定器をラインアップするフルークも1980年代初頭から発売していて、2019年に2回目のモデルチェンジを行い、8558Aと8588Aの2機種をラインアップしている。国産の計測器メーカであるエーディーシー(アドバンテストの一部の計測器を継承、旧タケダ理研工業)も以前から7.5桁モデルがあり、2019年に8.5桁の7481を発売している。さらに、2023年1月に7481の上位モデル7482(AC測定機能あり)をリリースした。
3458Aは、計測器を保有する会社の標準室(校正室)を筆頭に、多くの分野で使われている。8558A/8588Aや7481/4782は3458Aのシェアを取るべく健闘している。
計測器情報:3458A、8558A/8588A、7481