計測関連用語集

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詳細説明

tanδ

読み方:

たんでるた

カテゴリー:

#回路素子測定器

誘電体内の電気エネルギー損失の度合いを示す値。一般には電子部品のコンデンサの損失の指標。コンデンサ内部で消費されるエネルギーを示す特性の一つで、ある周波数の正弦波電圧で生じる電力損失を無効電力で割り、計算する。そのため誘電損失とも呼ばれ、コンデンサの性能を表す重要な指標である。
定義(数学的な計算)がタンジェント・デルタのため“タンデルタ”と呼称される。正式には誘電正接誘電体損(DissipationFactor/LossTangent)と呼ばれ、Dissipation(散逸)を略したDで表記されることが多い。コンデンサなどの電子部品の値を測定するLCRメータでも「D(損失係数:エネルギー散逸の多さ)で表示されている(以下の参考記事の表1)。
誘電体損の測定器をtanδやタンデルタの通称で呼んでいることも多い。「誘電正接試験器」や「タンジェントデルタ試験器」という表現もある。
ブリッジなどの回路素子測定器や、材料測定器を1980年代まで注力していた安藤電気はtanδ測定器をつくっていた。
・総研電気株式会社は耐圧試験器や部分放電/インパルスの試験器をつくる電子計測器メーカだが、1976年(創業3年目)に「低圧コンデンサのタンデルタ測定器DAC-ASC-1(現DAC-ASC-5)」を開発したtanδの老舗である。同社HPのトップページには「tanδ試験とは?」という解説がある。このようにtanδは計測器の名称に使用される。
リレー試験器で有名な双興電機製作所(SOUKOU)は高圧機器全般の検査機器をつくっているが、「高圧機器診断」のカテゴリーに高圧機器(PT・CT・トランスなど)の診断をtanδと漏れ電流で行なうモデルとして「タンデルチェッカー TA-1020」がある。製品のサブタイトルは「高圧機器のタンデル値の測定器」である。ここではtanδを「タンデル」と呼称している。
電子部品メーカの説明では、「tanδとは、コンデンサの損失角の正接で、理想コンデンサに対する出力の位相差を示す特性。表記はtanδのほかに、D.F.、誘電正接、タンデルタ、タンデルなどがある」。そのほか、「材料が変形する際に吸収するエネルギーを示す損失係数」や「絶縁物の吸湿や汚損、空隙などの絶縁劣化の程度を判定する値」という説明もあり、誘電体を使用するアプリケーションによってtanδは様々な評価に使われている。

参考記事
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