VGA
(Video Graphics Array)
IBM(※)がパソコン製品に搭載したグラフィック表示システムの名称。同システムで採用された640×480ピクセルの画素数や表示モードはPCの標準となり、PCからモニタ(ディスプレイ機器)へアナログRGB信号を出力する規格(アナログ信号のインタフェース)の名称や、コネクタ(端子)を指すことばとなった。
2000年代以降にシリアル通信による、HDMI、DisplayPortなどのデジタルのインタフェース規格が登場し、現在のPCモニタはこれらの規格が主流となった。ただし現在もアナログの規格であるVGA端子が標準でついている製品も多い。VGA端子は3列15ピンで、アナログRGB端子やD-subコネクタとも呼ばれる。
2000年以前からPCを使っている人には、「モニタ用のケーブルといえば青色のD-sub15ピン」だったが、
可搬型の小型PCにはデジタルインタフェースの小型コネクタが普及し、古いアナログのモニタにつなぐには変換器が必須になった。アナログ時代のディスプレイは企業の設備としてまだ多くあり、PC側の小型コネクタをVGA、DVI、HDMIなどに変える変換アダプタが市販されている。ただし、実際の使用環境では耐久性が悪く、接触不良が起きて色が不鮮明になるなど、故障して使用不能になることがある(コネクタの小型化により、毎日の抜き差しに耐えられないのか、PCとモニタの相性の問題なのか、会社のネットワーク環境なのかは不明)。
(※)(International Business Machines Corporation)現在のパソコンをつくり普及させた代表的なコンピュータメーカの1社。現在はパソコンのラインアップはない。