差動プローブ
(differential probe)
差動入力型の電圧プローブ。オシロスコープに使うアクセサリ(プローブ)で、分類はアクティブプローブ。用途によって大きく2種類がある。
高電圧測定用の「高電圧差動プローブ」は、近年普及している電気自動車(EV)などのパワエレ分野で使用される。周波数の高さよりも電圧の高さを優先した仕様の差動プローブのため、自動車市場やパワエレ分野に注力するオシロスコープメーカがつくっている。海外メーカだけでなく国産の横河計測や岩崎通信機もラインアップしている(岩崎通信機はドイツ製の転売)。
USBに代表される高速なシリアル通信は広帯域な差動伝送が多いため、「広帯域差動プローブ」で測定・評価されている。電圧の高さよりも周波数を高くした差動プローブである。いまや省エネの低電圧なシリアル通信が高速通信の主流になり、各種の電子機器に搭載されるようになった。この分野はRFなどの高周波技術のあるメーカが得意としている。そのため広帯域オシロスコープをラインアップするキーサイト・テクノロジー、テレダイン・レクロイ、テクトロニクス、ローデ・シュワルツなどのメーカが主につくっている。名称(品名)は、高電圧差動プローブに比べて低電圧なので「低電圧差動プローブ」だったり、機能を表す「高周波差動アクティブプローブ」だったり、メーカによって様々で、初心者にはわかりにくい。
差動プローブはトランジスタなどの能動素子を使用している(能動プローブ)ため、電源供給の必要がある。電流プローブなどは別筐体の電源ユニットを併用することが多いが、プローブ・インタフェースによってオシロスコープの入力コネクタから自動的に電源を供給することで、最近のモデルは利便性が向上している。


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