ローラエンコーダ
(roller encoder)
ローラ式のエンコーダで、ローラを接触させて測定する計測器。エンコーダは長さや速度などの検出器のこと。小野測器にはRP-7400シリーズという製品がある。同社ホームページの製品ページでは、「データ集録・解析システム」にFFTアナライザが、「センサ・計測機器」にはトルク計やFVコンバータ、騒音計などが掲載されている。「トルク」の横並びに「寸法・変位」があり、その下の「ロータリーエンコーダ」にPR-7400は掲載されている。PR-7400は同社のデジタル回転計(回転 演算表示器)のTM-4100シリーズと組合せて速度計測が、TM-4300シリーズと併用して測長計測ができる。つまりPR-7400は単体では使用しない。また仕様によって形名があり、オプションやアクセサリがある。たとえば「RP-7400 120P/R + RP-0701」は120P/Rが速度計測用、PR-0701はエミッタ出力オプションである。(2023年12月現在)
マイクロテック・ラボラトリー株式会社のローラエンコーダREH-30のキャッチフレーズは「ベルトコンベア等の位置・速度を直接測定可能」である。
小野測器は小野義一郎氏が小野測器研究所(個人営業)を1954年に有限会社小野測器製作所にしたことに始まる老舗計測器メーカ。その歴史は「世界で最初に機械量のデジタル計測を確立した」と同社ホームページにある(2023年11月)。早くからフーリエ変換手法による振動解析に着目し、1980年頃には「FFTアナライザなら小野測」といわれた(同社は略称「おのそく」と呼ばれることが多い)。振動計測ではデータ集録機器やレーザードップラ振動計にラインアップを広げ、トルク計測や回転計、騒音計などの計測ツールを自動車業界に提供している。