エンコーダ
(encoder)
広義にはエンコードするもの。corder(コーダ)は「コードするもの」なので、コード化、符号化のことで、encorderはコード(符号)化すること、decorederは逆に複合・復元することを意味する。IT(コンピュータ)用語では、エンコードはデータを変換(圧縮や暗号化)すること、デコードは逆に暗号化されたデータを元のデータに戻すことで、映像の圧縮で使うMPEGもコード化の1手法である。つまり、音声や映像などの分野ではエンコード、デコードは基礎用語である。
一般に工学や計測器の世界でエンコーダというと、モータなどと一緒に使われ、位置を検出するセンサのことを指している。回転体の変位を検出する位置センサ(回転角の検出センサ)をロータリーエンコーダ(表記はロータリエンコーダ、ロータリーエンコーダ―もある)、直線変位を検出するものをリニアエンコーダといい、変位に相当する値をデジタル信号にして出力する。受ける側はデジタル信号から処理をして速度などを算出する。モータなどの回転体の速度を知るのにエンコーダを使う。
振動やトルク、回転などの計測が得意な小野測器のホームページで、製品・サービス / センサー・計測機器 / 回転・速度の下に「ロータリエンコーダー」が複数モデル、掲載されている。
もう1つ、前述の音声・映像分野であるテレビ・オーディオ測定器にはCD-ROMエンコーダがある(CD-ROMの規格に沿って、データを変換する)。同様にDVDエンコーダ、BSエンコーダ、8Kエンコーダなどの計測器もある。