ディビジョン
(division)
オシロスコープの表示画面にある約1cmの大きな目盛り(線)を1ディビジョンという。1ディビジョンはさらに5つの小さな目盛りが付けられている。一般的なベンチトップ型では水平軸(時間軸)は10ディビジョン、垂直軸(電圧)は8(または10)ディビジョンの機種が多い(100万円以下の安価なモデルも1億円の広帯域オシロも、ベンチトップでは同じ)。小型の可搬型(ハンドヘルド)の画面は小さいので、もっと少ない。軸の表示範囲は操作部のつまみを回して、1ディビジョンあたりで設定する。たとえば10ms/div(divはディビジョンの略で、このような表記をする)では、画面の左端から右端までの10ディビジョンで100msの表示となる。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)には「ディビジョン:オシロスコープ上に表示される測定用のマーキングで、大きな目盛と小さな目盛が付いている」とある。
divisionは「分割」の意味だが、「事業部」を指していることも多い。事業部を英語に翻訳するとbusiness departmentだが、ディビジョンと呼称される例が散見される。