計測関連用語集

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詳細説明

リモートセンシング

読み方:

りもーとせんしんぐ

カテゴリー:

#その他

(remote sensing)
一般には、遠隔地にいて離れた場所の状態をセンサを使って検知(センシング)すること。計測器の用語としては電圧の正確な検知機能という説明がされている。計測器メーカ2社の例を示す。
菊水電子工業の製品総合カタログには、計測用電源で「出力端子から電圧検出される点までの出力線による電圧降下分を補償する機能」とある。日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」には「ケーブルが長くなる場合に出力電圧がケーブル長に影響されないようにする手段」とある。
リモートセンシングは分野によって様々な意味で使われる。たとえば日本リモートセンシング学会のHPでは「人工衛星で地球表面を観測する技術や科学」である旨が書かれている。「衛星画像販売・ソリューション提供」の一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)のHPにもリモートセンシングとは何か、が解説されている。これら2つの事実は、この用語は第一には(一般的には)衛星関連のことばということになる。ただし、計測用電源メーカの高砂製作所の用語集には長文の解説があるので、以下に抜粋を紹介する。
電源の出力端子において出力電圧安定度が良好でも、負荷までの距離が長くなると、負荷の変動により出力ラインに電圧降下が生じ、負荷端での電圧安定度が悪化する。これを防止するため、出力電圧検出点を任意に移動できるようにしておき、実際の負荷端で出力電圧を検出するようにして、電源と負荷をつないだリード線(配線)の線間電圧降下を補償する。安定化電源の良し悪しの指標の一つにラインレギュレーション(商用電源側からの入力電圧の変動に対する出力安定度)やロードレギュレーション(出力に接続した負荷の変動に対する出力の安定度)などがある。高安定の電源装置の機能の1つが、電源装置から出力された高安定の電力をできるだけ良い状態で負荷装置まで伝えること。リモートセンシング機能は高砂製作所のほとんどの電源装置に標準装備され、背面などの出力端子やその近くなどでショートバーやジャンパー線などで+S,-Sなど刻印されている。出力配線以外にもセンシングの配線が別途必要なため、工場出荷時は封印された状態で出荷される。そのまま封印された状態で使っていたら、大変もったいない機能である。

参考用語
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