計測関連用語集

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詳細説明

フロッピーディスク

読み方:

ふろっぴーでぃすく

カテゴリー:

#その他

1980年頃にNECのPC-9800シリーズなど、個人向けのパーソナルコンピュータが普及した際、メモリは高額でPC本体にはあまり内蔵されてなく、外部メモリはオーディオ用のカセットテープだった。理工系の大学生はPC上で動くTVゲームのソフトウェアをカセットテープで入手して、自分のPCにダウンロードしてゲームを楽しんだが、テープは大きな容量がなく、再生も時間が必要だった。同じ頃、大学の研究室や企業のR&Dには外部メモリとして「フロッピーディスク」(FD:Floppy Disk) の名称で、8インチのタイプが使われ始めていた(フロッピーディスクの発売は1970年初頭といわれるが、普及したのは1980年代から)。フロッピーとはハードディスクに比較して柔らかいディスク(さら、円盤状のもの)という意味である。8インチ、5インチ、3.5インチの3種類があった。テープに比べて高額ではあったが、再生速度の速さ、容量とサイズの進化によって、1990年代には3.5インチ型が一般のPCに標準装備されるようになった。同時に計測器の主要な外部メモリとしても普及した。横河計測の代表的なミドルクラスのオシロスコープDLシリーズの名機DL1500/1600シリーズはFDD(フロッピーディスクドライブ)装備がほぼ標準だった。現在はUSBの普及によってFDはほぼ駆逐されてしまったが、時々、古い計測器やPCで収集したデータ(FD)を現役機種の計測器やPCで読み込んで再生できないか、という問い合わせが当サイトにもある。計測器メーカに確認してもほとんど解決策はないが、それくらいフロッピーディスクは長らく使用されたという証といえる。

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