DDS技術
DDS (Direct Digital Synthesizer)は、単一の発振源(固定の周波数)から、任意の周波数の波形をデジタル的に作成すること。DDS技術は信号発生器で使われている。計測器としては、周波数と位相が可変できる信号発生器を指している。加算器やROMで構成され、クロックに同期して周波数設定値を累積していき、任意の周波数の波形をつくり、フィルタ(LPF)できれいな正弦波にする。
ファンクションジェネレータの国産No.1メーカである株式会社エヌエフ回路設計ブロックは、DDS:日本語では「ディジタル直接合成発振器」と呼ばれる、と述べている。テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説は「DDS技術:1 つのクロック周波数で計測器の動作範囲内の周波数を発生させて波形を合成する技術。クロックで制御して信号発生器のメモリから出力するサンプルのレートを決定する」と解説している。
参考記事:ファンクションジェネレータの基礎と概要 (第1回)
・・「ファンクションジェネレータの歴史と種類」の章でDDS方式のモデルが任意波形の作成ができることが解説されている。