計測関連用語集

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詳細説明

Cat

読み方:

きゃっと

カテゴリー:

#伝送/交換装置用測定器 #規格/団体/イベント

(Category)
LANケーブルの種類の名称。対応する規格や通信速度を規定している。たとえばCat5(カテゴリ5)は100BASE-T、100Mbpsなので社内LANに多く使われている(※)。ケーブルテスタの仕様には、対応するカテゴリが記載されている。表記は「CAT」や「カテゴリー」もある。読み方は「キャット」と「カテゴリ」の両方がある。以下の測定カテゴリ(※※)と表記や読み方(発音)がほぼ同じなので注意が必要。
LANケーブルのCatには、Cat5、Cat5e、Cat6、Cat6A、Cat7、Cat7A、Cat8などがあり、数字が大きいほど高速通信に対応し、価格も高額である。LANケーブルには「Cat.5」や「CAT.6」などの印字がされていて、種類が判別できる。家庭でインターネットにつなぐのはCat5eかCat6、動画視聴やオンラインゲームはより高速に対応したCat6AかCat7が適している。

(※) Cat5は1991年に認証されて、ツイストペアのケーブルとして企業内でLANとともに普及したが、1999年に拡張版のCat5eができ、現在の主流はこちら。両規格ともコネクタはRJ-45。Cat5はイーサネットの10BASAE-T、100BASE-TXに対応し、最大通信速度100Mbps(いまとなっては低速となった)。Cat5eは光回線などのギガビットLANに対応したケーブルで、1000BASE-Tが使える。性能を向上させ、クロストーク(ケーブル間の干渉、隣の通信の漏洩)が起きにくい。
Cat6も2つの規格名がある。Cat6は米国のEIA(米国電子工業会)とTIA(米国通信工業会)が定めた規格。コネクタはRJ-45で、10BASE-T・100BASE-TX・1000BASE-T/TXに対応し、下位規格と上位互換がある。Cat6Aは、ANSI(米国国家規格協会、アンシー)が定めた規格で、コネクタは同じくRJ-45だが、伝送速度は10倍速い10Gbps(伝送帯域もCAT6の250MHzに対して2倍の500MHz)。オンラインゲームなどの高速な動画を楽しむのにCAT6Aは向いているが、シールドなどでCAT6よりもケーブルが太いので施工には苦労する。

(※※) 配電系統から宅内への電線の設置場所によって、測定カテゴリ(CAT)がIEC 61010で規定されていて、CAT Ⅱ、CAT Ⅲ、CAT Ⅳの3分類があり、DMMなどの電圧測定機には、このCAT表示がされている。LANケーブルのCatの数字は5以上、測定カテゴリのCATはローマ数字のⅡ~Ⅳなので、通常は混同されないが、Catの表記と読み方は同じである。多くの普及しているLANケーブルよりも低速のCat4(4M~16MpbsのUTP)、Cat3(4Mbpsのトークンリングなど)もあるので注意。

参考記事
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