A/D変換器
(Analog/Digital converter)
アナログ/デジタル変換器の略記。AD変換器やA-D変換器、ADコンバータ、ADCなど複数の表現(表記)をされる。
コンピュータに代表される、現在の主要な電子機器はデジタルで処理を行っている。ところが自然界の物理現象などはアナログである。また電子回路でもアナログで処理をすることが適しているものも多い。アナログとデジタルは適材適所である。そのため、アナログをデジタルに変換する機器(電子部品)は大変重要で、多くの電気機器に使われている。計測器の主流はデジタル表示のモデルで、オシロスコープもマルチメータもほとんどデジタルである。アナログの物理現象をサンプリングしてデジタルデータにするのがA/D変換器のため、メーカや種類は豊富で、花形の電子部品の1つである。
オシロスコープの分解能(電圧の測定精度)はA/D変換器の性能で決まっている。