フリッカ雑音
(flicker noise)
低周波になるほど大きくなるノイズ。高周波になると小さくなる(パワーが周波数に反比例する)ので、ピンクノイズ同様に「1/f(えふぶんのいち)ノイズ」とも呼ばれる。半導体などの電子部品には必ず発生する雑音で、熱雑音や白色雑音(ホワイトノイズ)とは別に扱われる。ノイズは低レベルの信号を隠すので、機器の精度や分解能を低下させる。
flickerは「ちらつき」「明滅」「揺らめき」を意味する。古英語のflicorian 「燃え立つ」「燃え上がる」が語源。フリッカは、画面のちらつきや、電圧の変動による照明のちらつきをいう。電圧フリッカは、交流電源の電圧が繰り返し上下に変動する現象。蛍光灯は周期的に点滅して、人間の目には見えないが、カメラで撮影すると縞模様が写る場合がある。カメラには「フリッカーレス撮影」の機能がある。
フリッカ雑音は真空管の陰極(カソード)からの電子放出量が時間的に変動することに起因する雑音として発見された。電子放出量の時間的なゆらぎが、光がちらつくように見えたのでフリッカ雑音と呼ばれた。
ノイズのエネルギ(パワースペクトル密度)が周波数に反比例する1/fノイズは、分野によって以下の2つがある(同じことを別のいい方をしている)
1.フリッカノイズ(電子工学の場合):半導体素子内の電子の流れの不規則な変化(ドリフト)よるノイズなど。悪影響がある、ノイズの1種である。
2.ピンクノイズ(音響工学の場合):スピーカの試験などに使われる。リラックス効果のある自然音(雨音、滝の音など) のモデルとして利用される。悪いノイズではなく有効活用されている。
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