パワースペクトル密度
(Power Spectral Density)ディジタルFFTアナライザでは分析周波数レンジによりバンド幅(⊿f)が異なる。たとえば 1/800分解能のとき、20kHzレンジでは25Hz(=20kHz/800)がバンド幅に相当する。ここで、ホワイトノイズなどの広帯域にわたる(分布する)信号を周波数分析すると、そのパワーはバンド幅ごとの積分値として得られる。したがって分析レンジを変更すると、この値が変化し比較できない。そこで単位周波数(1Hz)あたりのパワースペクトルを求め、これをパワースペクトル密度(略してPSD)という(ただしラインスペクトルの信号では意味はない)。計算式は各ウィンドウに対応したバンド幅で得られたパワーを規格化している。また、このパワースペクトル密度を求める場合はなるべくハニングウィンドウまたはレクタンギュラウィンドウにて測定することを推奨している。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より。詳しい数式は小野測器HPを参照。)