計測関連用語集

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詳細説明

バナナプラグ

読み方:

ばななぷらぐ

カテゴリー:

#電源装置 #電圧・電流・電力測定器

(banana plug)
デジタルマルチメータ(DMM)で、テストリード(計測器とDUTをつなぐケーブル)の計測器とつなぐ側に付いているコネクタ。ケーブル先端のバナナプラグ(オス)に勘合するDMM側のメスのコネクタはバインディングポストと呼ばれる。直流安定化電源の出力端子やコンパクトキャル(プロセス用の電圧電流発生器&モニタ)の入力端子もバインディングポストなので、バナナプラグの付いたケーブル(バナナケーブルと呼ばれる)で接続する。
プラグの形状がバナナに似ているためこの名前がある(以下の参考記事に写真がある)。オーディオのアンプとスピーカの接続もバナナケーブルが使える。低周波の計測器ではBNCと並び、よく使うコネクタである。
「バナナクリップ」というと主に女性が髪を束ねるバナナ形状のヘアーバンドで、計測器などの機器に使うコネクタではない(クリップも計測器で使用されることがある用語なので勘違いしやすい)。

プラグ(plug)は一般的には差し込む側のコネクタ(オス)を指している。オーディオ機器ではプラグを受ける、差し込まれる側のコネクタ(メス)をジャック(jack)と呼ぶ。そのため、電子機器ではプラグ/ジャックがペアのことばでオス/メスのコネクタの名前になっている。そのためバナナプラグが勘合するのは「バナナジャック」や「バナナソケット」と呼ばれるが、DMMなどの計測器ではバインディングポストで、ジャックではない。バインディングポストは、中央のねじ山付き金属ロッドと、そのロッドにねじ止めする、プラスチックで絶縁されたキャップで構成され、バナナプラグを受けるジャック部分以外にリード線を中央の金属に巻き付けて固定する方法などで接続ができる。ただし、最近のDMMの入力端子は埋め込み式バインディングポスト(安全端子)が多く、単にバナナプラグをさすだけのジャックの機能しかないので、バインディングポストではなくバナナジャックと呼称するのが適切ではないか、と筆者は思っているが、長らくバインディングポストと呼称してきたので、名称が変わる様子はない。

参考記事
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