デジパン
菊水電子工業が2019年10月に発売した直流電源PAN-Eシリーズの愛称。同社のDC電源であるPAN(パン)シリーズ(形名PAN-x-yA:xは最大出力電圧[V]、yは最大出力電流[A])はドロッパ方式(シリーズレギュレータ方式)の高信頼性モデルとしてロングセラーである。最近流行りのデジタルインタフェース(LAN、USB、RS-232C)を標準装備した姉妹モデルがPAN-Eシリーズ(形名はPAN-x-yE)。デジタルインタフェース装備のPANなので「デジパン」。製品カタログの表紙には「ドロッパ方式Xデジタルインタフェース、デジパン誕生、PAN-Eシリーズ」のキャッチコピーがある。
PAN-Eの発売により従来のPANはPAN-Aシリーズと呼称し区別している。2者は外観も違う(PAN-Aの全面パネルは灰色だが、PAN-Eは白色にブルーのライン)。ベンチトップのDC電源はスタンドアロンでの使用がほとんどで、価格面からもインタフェースはあまり標準装備していない。ただし最近の計測器はUSBの搭載が増えている。デジパンはそのような市場動向に対応した製品といえる。