計測関連用語集

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詳細説明

スレッショルド

読み方:

すれっしょるど

カテゴリー:

#その他

(threshold)
日本語では「しきい値」といわれ、表記は「閾値(いきち)」もある。その値を境に上下で意味(判定など)が異なる値(境界値)のこと。電子機器を動作させているデジタル回路は2進数の0と1で表現されるが、1をH(High、ハイ)、0をL(Low、ロー)と呼び、HとLを確定するレベルをスレッショルドレベル(やスレッショルド)と呼ぶ。通常、レベルは電圧の値で規定している。
スレッショルドレベルは0と1の境界電圧だが、規格によって電圧値が異なる。TTLCMOSのH/Lが同じ5V/0Vだったとしても、TTLでは0.8V以下をLレベル、2.0V以上をHレベルと認識するが、CMOSのLレベルは約1.5V、Hレベルは約3.8Vのため、両者を同じように使うことはできない(CMOSは5Vより低電圧の省エネタイプも多い)。

thresholdの本来の意味は「戸口の敷居」。そこから、敷居の高さをこえることで2進数を表現する、電気回路の「しきい値」となった。
「物事の入り口、出発(開始)点」という意味もあるため、「発端」から派生して、ビジネス用語としては「商談の始まりや信用調査」などをスレッショルドといっていることもある。thresholdが物理的な空間の入り口や境界を示すため、「ことが始まる最低限の点や、変化が起こる限界点」という意味に使われるようになった例である。

計測ではデジタル回路が多く使われているので、計測器メーカの資料には、しきい値やレベル(境界の電圧値)などを「スレッショルド」と表現する記述が当たり前のように出てくる。計測器では常識(基礎用語)といえる。

参考用語
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