計測関連用語集

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詳細説明

コヒーレント

読み方:

こひーれんと

カテゴリー:

#FFTアナライザ #光測定器

(coherent)
日本語では「可干渉」、「干渉的」。波の干渉についての特性を示すことば。レーザーの光はコヒーレントの代表である。干渉とは、複数の波が重なるとき、波が打ち消し合ったり強め合ったりすること。2つの波の位相や振幅に一定の関係があると、干渉を鮮明に観測することができる。
コヒーレントの正確な説明は難しい。説明の例、「強度の等しい二つの波が重なり干渉するとき、干渉縞(じま)の強度の極小値がゼロだと、二つの波はコヒーレントである」。
2つの波の位相の揃い具合、干渉縞の鮮明さをコヒーレンス(coherence)という。光のコヒーレンスを説明すると、レーザー光は非常にコヒーレンスの高い光である。そこで「レーザー光はコヒーレントである」と表現される。自然にある太陽光や、従来の光源(電球、蛍光灯)の光はコヒーレンスが低いので「インコヒーレント(コヒーレントでないという意味)に近い光である」と説明される。完全なコヒーレントやインコヒーレントは無くて、干渉性が高いとコヒーレント、低いとインコヒーレントと表現される。この指標によって多くの事象を実験などで確認できるため、物理学の重要なことばだが、平明に説明することは大変難しい。光ファイバ通信ではレーザーが使われるため、コヒーレントということばは基本用語といえる。

計測器メーカのHPには以下のような表記がある(2025年12月)。
・コヒーレントOTDR MW90010A(アンリツ)
・コヒーレント伝送テスト測定器、M8290A 光変調アナライザ(キーサイト・テクノロジー)
・光コヒーレントの変調にはOM5110型マルチ・フォーマット光トランスミッタ(テクトロニクス)
FFTアナライザでは、関連度関数をコヒーレンス関数と呼んでいる。ここでいう「コヒーレンス」は入力と出力の「関連性」という意味である。他にもコヒーレントアウトプットパワーなどの用語がある。また、FFTアナライザにはコヒーレンスブランク機能がある。

レーザー出力・エネルギーメータや光スペクトラムアナライザなどの光計測 ・分析機器メーカにコヒーレント社(Coherent Corp.)がある。 1966年に米国カリフォルニア州で設立されたレーザー専門企業だが、2022年に「II-VI Incorporated」による買収を経て本社はペンシルベニア州になり、産業、通信、エレクトロニクス市場向けに材料、ネットワーク機器、レーザー技術を提供するグローバル企業になった。特に高密度な情報伝送を可能にするコヒーレント通信の製品に強みがある。日本法人は「コヒレント・ジャパン株式会社」である。社名はコヒーレントではなくコヒレントだが、一般には日本語では「コヒーレント」が多い。また、コヒーレンスという日本語もコヒーレントとほぼ同義に使われ、両社の違いは不明瞭である。

コヒーレント社は多くの会社が集まっているので、日本の販売店は次のような説明をしている(以下2社のHPで取り扱いメーカの説明から抜粋。2025年12月)。
・株式会社日本レーザー(JLC:Japan Laser):Coherent (旧EOT :Electro-Optics Technology) 社は、米国ミシガン州トラバースシティに本社をもつ、1987年創立の世界的な光アイソレーターとディテクターのメーカで、2022年にCoherent グループの一員となった。
・株式会社オプトサイエンス:Coherent社は2016年にドイツの産業用レーザーメーカー大手ROFINを買収し、2021年には工業材料 ・ 光電子部品の世界的リーダーであるII-VI社によって買収された。2022年7月、両社のさらなるブランド認知を目的にII-VI社が社名を変更し、Cohrent Corpに統一された。オプトサイエンスは旧ROFINグループのOPTOSKAND社の「高出力レーザー用 伝送ファイバーケーブル&オプティクス」と、同じく旧ROFINグループのNUFERN社の「光ファイバー」を取り扱っている。

コヒレント・ジャパンは2025年11月開催の「光レーザー技術展 Photonix」(幕張メッセ)やinterOpto(パシフィコ横浜)にデバイスや光測定器を出展している。

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