ケミコン
(aluminum chemical capacitor)
アルミ電解コンデンサの通称。ケミカルコンデンサの略。安価で大容量のため電源回路に多用されるが、大きな円筒形のため、機器に実装するときに場所を取る部品である。
アルミニウムを材料にした「化学的なコンデンサ」。コンデンサは英語ではcapacitor(キャパシタ)。「化学的な」を意味するchemicalとコンデンサによる熟語の「ケミカルコンデンサ」は完全な和製英語だが、さらにそれを略したことばである。「電解コンデンサ」という表現・表記も多く使われる。
ケミコンの老舗で代表的な国産メーカに、株式会社日本ケミコンがある(1931年創業)。会社名に「ケミコン」が使われるくらい、業界で浸透したことばになっている。ACコンセント
につなぎ、交流から直流をつくる電源機器は多くの電気機器に備わっているが、ACをDCに変換する平滑回路には大容量のケミコンが必ず使われる。ケミコンは電子機器には無くてはならない電子部品である。
ケミコン一筋の日本ケミコンも事業の多角化を模索している。2020年に規格が策定されたMIPI(ミピー)のA-PHY(エーファイ)に準拠した映像デバイスを2023年に発売した(以下の参考記事が詳しい)。