計測関連用語集

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詳細説明

擬似交換機

読み方:

ぎじこうかんき

カテゴリー:

#伝送/交換装置用測定器

有線通信測定器の1種。電話機の性能試験に使われる、交換機の代わりをする測定器のこと。敷設済みのアナログの電話線を使用した、デジタル回線のインターネット通信技術であるISDN(Integrated Services Digital Network)は、TA(ターミナルアダプタ)やDSU (Digital Service Unit)という装置を経由して従来のアナログ電話機がつながった。そのため、NTTがISDNの運用を開始するとTA、DSUなどの機器の開発・試験用途でISDN擬似交換機が各社から発売された。ISDNはデータ用の「Bチャネル」(通信速度64kbps)と制御用の「Dチャネル」、アナログ電話用の銅線を利用するBRI(Basic Rate Interface、基本インタフェース、NTTのサービス名「ネット64」)と、光ファイバー回線を利用するPRI(Primary Rate Interface、1次群インタフェース、NTTのサービス名「ネット1500」、約1.5Mbps)がある。ISDN擬似交換機はBch、Dch、BRI、PRIなどが何チャンネルあるかが主な仕様である。擬似交換機の主なメーカはNTTアドンバンステクノロジ(NTT系のネットワーク構築、セキュリティなどを事業とする会社)、アドシステムズ(岩崎通信機の技術者がスピンアウトしたベンチャー計測器メーカ)、安藤電気(No.1プロトコルアナライザを作っていた有線通信測定器の雄)だった。現在はISDNは過去のものとなりつつあり(固定電話網のIP網移行によりNTTはISDNサービスを2024年に終了する)、上記3社はすべて製造中止している。現在、擬似交換機を作っているメーカは株式会社ニシヤマや甲賀電子株式会社。余談だが、上記メーカはほとんど「擬似」交換機と表記しているが。「疑似」交換機という記載も見かける。日本語としては擬似より擬似のほうが良く使われるが、LISN(擬似電源回路網)、擬似音声発生器など、計測器は「疑似」より「擬似」が多い。ただし呼制御の測定器は「疑似呼(コールシミュレータ)」である。計測の技術用語は、微小と微少、擬似と疑似のように、メーカによっても表現が違い、正確を期すのが難しい。計測器業界は村社会のため素人が理解しにくい所以である。

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