DMM
(Digital Multi Meter)
デジタルマルチメータの略記。DMMという表記は大変よくみかける。DMMやエレクトロメータ、SMUなどの電圧・電流・抵抗を測定する基本測定器の老舗、タケダ理研工業(現アドバンテスト ※)は、DMMをDVM(デジタル・ボルト・メータ)やデジボルと表現していた。デジタルマルチメータを「デジマル」と略記している例もある。
DMMはオシロスコープや直流電源と同じく、多くの台数が販売されて、使用されているカテゴリーの製品である。大きくベンチトップとハンドヘルド(可搬型)がある。ベンチトップで表示桁数が8桁以上のモデルは標準器として校正に使用される。ハンドヘルドのモデルは現場測定器として屋外で使用されるので、電気工事では必需品である。ハンドヘルドのDMMは「テスター」と呼称されている場合もある。黄色く堅牢な筐体がトレードマークのFLUKE(フルーク)がハンドヘルドではトップブランド。DMMの校正器も同社はつくっている(以下の参考記事「フルーク マルチプロダクト校正器」に、DMMの分類と最近の販売動向が述べられている)。
※ アドバンテストのRF以外の計測器は2003年頃にエーディーシーに移管された。旧タケダ理研工業のDMMはエーディーシーに継承された。