計測関連用語集

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詳細説明

DSO

読み方:

でぃーえすおー

カテゴリー:

#オシロスコープ

(Digital Storage Oscilloscope)
デジタルオシロスコープ (デジタルオシロ)の別名(参考記事が詳しい)。高速のサンプリングレートを持つADコンバータで、1回で信号波形を取りこむ、リアルタイム・サンプリングのオシロのこと。もう1つの種類として等価時間サンプリングの手法で、繰り返しデータを収集をして蓄積(ストレージ)するサンプリングオシロスコープがある。
オシロの形名に(Digital oscilloScopeまたはDigital Storage oscilloscopeを略記した)DSや、DSO、MSO(ミックスドシグナルオシロスコープ)と付けるモデル(シリーズ)が増えた。キーサイト・テクノロジーテレダイン・レクロイに、DSOを形名にするモデルがある。テクトロニクスは1980年代に(AD変換器ではなくCCDをアナログメモリとして使った)デジタルオシロスコープ2400シリーズを発売した。品名はデジタルオシロスコープだが、オプションの2402のカタログ(1989年発行)は「2400シリーズDSO(用の)専用ウェーブフォーム・プロセッサ」がタイトルである。つまり当時はデジタルオシロスコープの事をDSOと略記している。その後、ADコンバータと画像処理DSPを使いDPO(デジタル・フォスファ・オシロスコープ)を開発すると、同社のデジタルオシロはDPOと呼称され、「従来のDSOとは全く違う」、と宣言した。つまり同社にとってデジタルオシロはDSOとDPOがあり、DPOが優れている、という解釈である。他社もDPO同等の表示機能をもつデジタルオシロをラインアップしているが、DSOという表記をしている。このように、メーカによってDSOの定義は異なるので、正確な説明が難しい。

現在のテクトロニクスのHP(2023年7月)にはオシロの種類としてDSOとDPOが明確に区別されて解説されているが、同社の冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)には次のように書かれている。DSO(デジタル・ストレージ・オシロスコープ):A/Dコンバータを使ったデジタル・サンプリングで信号を取込むデジタル・オシロスコープ。アクイジション、ユーザ・インタフェース、ラスタ表示などをシリアル処理アーキテクチャで実行する。

参考用語
参考記事
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