計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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VSWR(ぶいえすだぶりゅあーる)

(Voltage Standing Wave Ratio)電圧定在波比の略記だが、VSWRやSWRという表記の方が良く使われている。高周波の伝送に関する基本的な単語。デジタルではなくアナログの基礎用語。

VHSデータレコーダ(ぶいえっちえすでーたれこーだ)

VHSカセットテープにデータを記録するデータレコーダ。現在はほとんど生産されていない。 VHS(Video Home System)は、日本ビクター(現JVCケンウッド)が1976年に開発した家庭用ビデオ規格で、同社の登録商標。

VNA(ぶいえぬえー)

Vector Network Analyzerの略記。ネットワークアナライザ(NA)には従来、スカラー(※)型とベクトル型(VNA)があり、前者は下位モデルで安価、後者は上位で高額だった。最近はスカラー型が減り、ほとんどのNAがVNAになり、特別にいわないでもNAといえばVNAが多い。ただしキーサイト・テクノロジーの技術資料にはVNAの表記がある。またNanoVNAなる計測器がAmazonなどの通販で販売されている。1万円でGHzオーダの測定ができる安価で、カードサイズの小型VNAで、ホビー向け電子工作の記事を満載している月刊誌、トランジスタ技術などにNanoVNAで実測した例が掲載されている。(※)ベクトルは大きさと向きを持っている。圧力、加速度など多くの物理量がベクトルである。特に電気信号はベクトルで表現される(電子回路理論の複素数表記)。スカラー(scalar)とは大きさのみを持つ量の事をいい、ベクトルに対比して使われる用語。VNAは大きさ(dB)と向き(位相など)のベクトル量(実数部と虚数部の2つを持つ複素数)で測定できるが、大きさだけを測定する安価なモデルがスカラー型NAだった。昔はNAは高価な測定器だったが、技術革新によって安価なVNAが流通するようになった。

VoIP(ぶいおーあいぴー)

Voice over Internet Protocol の略。インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術のこと。

VOCモニタ(ぶいおーしーもにた)

揮発性有機化合物(VOC)を測定する機器。(VOC=Volatile Organic Compound の略)

VQT(ぶいきゅーてぃー)

Voice Qolity Tester の略。 (=ボイスクオリティテスタ)

VISAライブラリ(ぶいさらいぶらり)

VISA(Virtual Instrument. Software Architecture)は、米国VXI plug&play Systems Allianceが管理する計測制御用通信ライブラリ仕様のこと。GPIBだけでなく、RS232やUSB、TCP/IP、VXIbusなどに接続された計測器を通信媒体に関係なく同様のプログラミング手法で制御できる仕組み。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

VGA(ぶいじーえー)

(Video Graphics Array) IBM(※)がパソコン製品に搭載したグラフィック表示システムの名称。同システムで採用された640×480ピクセルの画素数や表示モードはPCの標準となり、PCからモニタ(ディスプレイ機器)へアナログRGB信号を出力する規格(アナログ信号のインタフェース)の名称や、コネクタ(端子)を指すことばとなった。 2000年代以降にシリアル通信による

VCO(ぶいしーおー)

(Voltage Controlled Oscillator) 翻訳すると「電圧制御発振器」。出力周波数が入力電圧に比例する発振器回路(または電子部品)。発振器は周期的な交流信号を生成して出力するが、VCOは、発振周波数が電圧によって決定される。電圧を変えることで周波数を変えて出力できる電子回路(部品)は、無線通信やコンピュータなど様々な電子機器で使われる。たとえばRFの分野で使われるPLL(Phase Locked Loop)ではVCOは重要な部位である。周波数変調や位相変調での用途では、ファンクションジェネレータやシンセサイザなどのアプリケーションがある。 参考用語:オシレータ、OSC

VCOテスタ(ぶいしーおてすた)

(VCO tester) VCO(Voltage Controlled Oscillator、電圧制御発信器)という電子回路(部品)を評価する測定器。 キーサイト・テクノロジーには4352BというVCOテスタがあった(生産中止。後継機種はシグナルソースアナライザ)。ローデ・シュワルツの位相雑音アナライザ(形名FSWPやFSPN)の品名は「位相雑音アナライザ/VCOテスタ」である。位相雑音アナライザとシグナルソースアナライザはほぼ同じ測定器である。つまり、以前はVCOテスタがあったが、現在はシグナルソースアナライザ(または位相雑音アナライザ)になっている。VCOテスタという名称がユーザにわかりやすいのでローデ・シュワルツは品名にしていると思われる。

VCCI協会(ぶいしーしーあいきょうかい)

電磁波妨害の自主規制を行う日本の業界団体。前身の名称「情報処理装置等電波障害自主規制協議会(Voluntary Control Council for Information Technology Equipment)」の略。

VCB(ぶいしーびー)

(Vacuum Circuit Breaker)日本語では真空遮断器だが、VCBと呼称されることが多い。配電盤などで使用されている遮断器。高圧や特別高圧(特高、とっこう)の配電設備に装備されている。重電メーカがつくっている。 受配電機器用の計測器をラインアップし、リレー試験器や耐電圧試験で有名な双興電機製作所にはVCBの性能を評価して劣化を確認するVCBチェッカなるモデルがある。 計測器情報:VCBチェッカ

V2H(ぶいつーえっち)

(Vehicle to home)電動車(EV、PHVなど)の電力を、家庭用の電力にも使えるようにすること。VtoHという表記もある。

FIT(ふぃっと)

(Feed-in-tariff) 日本語では「固定価格買取制度」と訳されている。「FIT制度」とも呼ばれる。太陽光発電(PV)の導入を促進する施策として2012年7月1日から施行された。太陽光発電を導入した事業者は電力会社に固定価格で電気を買い取ってもらえる(導入から10年間は固定価格を原則、保証される)。買取価格は太陽光発電の普及のため大変高い価格で設定された。ただし、年を経るごとに価格は安価に改定されていき、現在は魅力的な価格ではなくなっている(2018年現在)。それに伴い新規の敷設や運用開始も激減している。2012年のFIT制度初期の頃から導入した場合は、2022年までに初期投資を回収して、買取価格が安価でも利益が出るようになることが肝要である。 電力会社は営業地域内の電力の安定供給のために、場合によっては太陽光発電からの電力買取を一時停止することができる。九州電力では一時期、そのようなケースが頻発していることもあった。太陽光発電の事故も業界内では多くの数が報告されている。FITによって導入された全国の多くの太陽光発電の今後の行方がどうなるかは誰にもわからない。 文献では読み方を「フィット」と記載されているが、慣れないとそのようには読めず、また会話では「エフアイティー」といったほうが伝わりやすいので、そう呼ばれていることを良く耳にする。電力業界、環境関連の用語といえる。

VBW(ぶいびーだぶりゅ)

(Video Band Width)「ビデオ帯域幅」の略記。スペクトラムアナライザでは良くVBWの表記が使われる。検波回路以降の信号のノイズ成分を平均化させるためのローパスフィルタの帯域幅。当サイトの「スペクトラムアナライザの基礎と概要(基礎と概要シリーズ、2021年3月公開)を参照されたい。https://www.techeyesonline.com/tech-column/detail/Reference-SpectrumAnalyzer-01/

VVVF(ぶいぶいぶいえふ)

(Variable Voltage Variable Frequency) 直訳すると「可変電圧可変周波数」。交流モータ用の電源で、電圧と周波数を自由に変化できる機能がある。モータ用のインバータ(直流を交流に変える装置)ともいえるので、VVVFインバータとも呼ばれる。特に電車の制御に導入されている。電圧と周波数を変えることでモータの回転数(加速や減速)を制御する。そのため、一般にVVVFというと鉄道の装置といえるが、実体はインバータ、電源の1種である。パワーエレクトロニクスの進歩によって現在の鉄道車両(電車)に普及したインバータの1方式ということもできる。

VVVF電源(ぶいぶいぶいえふでんげん)

主にモータ用インバータ電源に用いられる用語で、可変電圧・可変周波数の電源(Variable Voltage Variable Frequency power supply)のこと。「VVVFインバータ」ともいう。厳密にはCVCFの対義語ではない。VVVFはモータ類の回転負荷に合わせて周波数や電圧を最適状態に可変するのが主目的の電源だが、CVCF電源では、特定の電圧・周波数設定時においても電圧、周波数が連続可変(スイープ)中でも負荷変動等に対して影響されず安定して供給することを主眼に置いた電源である。(株式会社高砂製作所の「交流電源」用語解説より)

Vポート(ぶいぽーと)

「垂直離着陸用飛行場」のこと。vertiport(バーティポート)の略記。

VBOX(ぶいぼっくす)

RACELOGIC(レースロジック)社のGPSデータロガーの通称(名称)。主に自動車の開発・試験で使われている。GPSを使うと緯度・経度の位置情報やドップラー効果から速度がわかるので、車両の運動性能評価やブレーキ試験などができる。最近はやりの自動運転やADAS、自動ブレーキなどは車間距離や車線と車体の位置を、高精度なGPSを使って計測している。参考記事(会員専用):【展示会レポート】人とくるまのテクノロジー展 2022 横浜の3ページ目 ・・VBOX JAPAN株式会社ブースで、RACELOGIC社の最新GPSデータロガーを取材。 計測器情報:RACELOGICの製品例

VUメータ(ぶいゆーめーた)

音響機器で、音量感を指示する測定器。VUは音量の単位であるVolume Unitの略記。1939年にベル研究所などで開発された。VUメータの定義は、「特性インピーダンス600Ωの音声信号が通る伝送路で、音声信号のレベルを、(新設した単位の)VUで指示する音量計。」 定義は計測器だが、単体の機器というより、音響機器に組込まれて表示器として使われていることが多い。たとえばオーディオ機器のテープデッキなどの入出力の音量レベルを表示するのはVUメータである。なので、「VUメータ:音響機器で使われる、音量を示すアナログ表示の指示器の1種。VUという単位で表示している。」とも解説できる。音響スタジオ(ミュージシャンなどが録音をする場所)の機器に搭載されている音量レベルの表示器はほとんどVUメータである。 規格としてはANSI C16.5-1942, British Standards BS 6840やIEC 60268-17がある。 参考用語:指示値