PIV
(Particle Image Velocimetry)
日本語では「粒子・画像・流速測定(または測定法)」。複数台のカメラを使い、気流や水流などの流体の動き(速度や方向)を非接触で可視化し、解析する手法。流れの大きさや方向を色のついた矢印で2次元に表示する。高速度カメラと画像解析ソフトウェアで構成されている。撮影するカメラの性能(撮影速度、fps)が、解析ソフトウェアの矢印の精度に影響する。
製品はピンキリで、R&D用途の高額なものから、初心者用の使い方が簡単な安価なものまで幅広い。低速域のハイスピードカメラメーカ、株式会社ディテクトのPIV製品、画像流速計測ソフトウェアFlownizer(フロウナイザ)はマニュアル設定がないので、使い勝手が良い初心者向きの製品である(R&D用途ではない)。
国土技術政策総合研究所は、文献「波動場計測における可視化技術」(国総研資料No.259)で、PIVを使った解析について論じている。明治大学の理工学部 機械工学科 流体工学研究室はPIVを使った研究(流動場に混入された粒子に光を照射し、散乱光をカメラで撮影し、二次元または三次元的の速度ベクトルを計測するなど)をしている。