BNC
(Bayonet Neill Concelman)
計測器の接続用として最も一般的に使われるコネクタやケーブルをさす。「BNCコネクタ」、「BNCケーブル」などと呼称される。コネクタ形状は丸形の同軸コネクタ。レセプタクルのガイドに位置を合わせて挿入し、リングを右回転させるとロックされ、内部のバネで固定される。逆(左)方向に回すと外れる。この構造をBayonetという。Neill Concelmanはコネクタメーカの名前。
特性インピーダンスが2種類あり、50Ω(オーム)は測定器、75Ωは映像機器に使われる。適用周波数はDC~4GHz程度のため、スペクトラムアナライザなどのRFの測定器には使用できない。高周波ではN型コネクタが一般的である。有線通信の誤り率測定器などではN型より小型のSMAが使われている。
低周波でも、たとえば横河電機(現横河計測)の絶縁型オシロスコープでは、使用できるBNCケーブルの形名を指定している場合もある。
BNCケーブルは計測器で最も良く使われる同軸ケーブルといえる。BNCの名前の由来はBritish National Connectorなど諸説ある。