計量計測展
(metrology exhibition)
別名、INTERMEASURE(インターメジャー)と呼ばれる、計量・計測の専門展示会。隔年秋に、総合検査機器展(非破壊検査機器の展示会)とセンサエキスポジャパンと併設で開催される。
主催は一般社団法人 日本計量機器工業連合会で、公式ホームページによると2024年の展示会名称は「INTERMEASURE 2024(第31回計量計測展)」となっている。正式名称はINTERMEASUREだが、展示会ロゴは「計量計測展」が大きく表示され、その下に小さくサブタイトルのようにINTERMEASUREとなっている(2022年/2024年の例)。
一般社団法人 日本計量機器工業連合会には、質量を測定する天秤やはかりのメーカが多く加盟している。計量計測展にはエー・アンド・デイやメトラー・トレド、ザルトリウス、寺岡精工、島津製作所など、内外の「重さの測定器 / 重量計」が勢揃いする。温度の計測器や標準器のトップベンダであるフルーク(フルーク・キャリブレーション)や圧力計 / 圧力校正器の株式会社大手技研など、多くの物理量測定器も出展する。光通信測定器で有名なsantec(サンテック)は、表面の形状などの状態を精密に計測する3次元測定器を出展している。重さの測定と(長さなどの形状を測定する)3次元測定は同じ市場(顧客)ということである。無線測定器で世界トップの通信計測器メーカであるアンリツは、食品・医薬品のソリューションに注力していて、食品異物検査機のカンパニーが「重量を管理する」という観点で出展している(2025年現在、同社は質量の測定器メーカでもある)。現在のsantecやアンリツは通信計測器の専業メーカではない。
計量計測展は主催団体に加盟する「重さ測定器」を中心に、計量の観点から温度・圧力・振動・ひずみなどの様々な物理量計測器が出展される「計量の展示会」といえる。毎年秋に開催される日本NCSLI技術フォーラムは「日本の計量の大会」で、大手電気計測器メーカの校正室メンバが運営しているが、参加者はフルーク以外は計量計測展とは違っている。
英語のmeasurementは日本語では計測、測定や計量などの複数の熟語で使われている。「重さ」を意味するweight(ウエイト)は動詞「重さを測る」でもある。計量・計測を英語にするとweighing & measurementである。計量計測展はweighing & measurement exhibitionだが、metrology exhibitionと説明している文献もある。メトロロジーは「計量学」や「計測学」と翻訳されている。




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