計測展
日本電気計測器工業会(JEMIMA)が中心となり主催する電気計測器の展示会。国内外の電気計測器メーカが年に一度、出展する場で、東京と大阪で隔年の秋に開催されてきた。現在の名称は、東京はIIFES(アイアイフェス)、大阪は計測展OSAKAである(2023年2月現在)。最近の計測展/IIFESは外資の大手計測器メーカ(キーサイト・テクノロジー、テクトロニクス、フルークなど)はほとんど参加しない(計測商社ブースに出展していることはある)(※)。各社は自社の目的に合った展示会や個展(ソリューションフェアなど)を2010年代から開催するようになっている。国産の計測器メーカと(これから日本でシェア拡大したい)外資の計測器メーカが今の計測展/IIFESの出展社である。
(※)キーサイト・テクノロジーはIIFES2019に出展した。DC電源、DAQ、USB計測器など、安価な基本測定器のラインアップを増やしているので、久々に単独出展したと推測されるが、IIFES2022には出展しなかった。
1948年設立のJEMIMAホームページの年表から展示会関連を抜粋すると、
1968年に電気計器と測定器展開催(東京)
1981年に計測工業展を国際計測工業展に改称
1997年に国際計測工業展をINTERMACに改称し開催
2003年にINTERMACを計測展と改称し計測展2003TOKYO(東京ビッグサイト)を開催、
2004年に計測展2004OSAKA(大阪国際会議場、グランキューブ大阪)を開催
2017年は計測展2017TOKYOとSCF2017(システム コントロール フェア)を東京ビッグサイトで合同開催。(計測展は、オートメーション総合展と併設で続いたが、統合した名称が決まらず、この年は計測展/SFCという展示会名になったという話がある。)
2018年は計測展2018OSAKAを開催。(大阪では従来の名称「計測展」)
2019年11月、「計測展 TOKYO」と「システム コントロール フェア(SCF)」の2つの産業展示会が一つとなり「IIFES2019(Innovative Industry Fair for E x E Solutions)を東京で開催
2020年10月に計測展2020OSAKAを10月に開催(大阪は「計測展」という名称を継続)
2022年1月にIIFES2022を東京で開催、10月に計測展2022OSAKAを開催
次の展示会は2024年1月にIIFES2024が計画されている(2023年2月現在)。
2019年末から世界中に感染拡大した新型コロナウイルスの影響で、日本でも2020年3月頃から大型展示会の自粛が始まり、2020年度は(IIFESを含む)ほとんどの展示会が中止になった(オンライン展示会が活況になった)。2021年度も過去のような規模の展示会には戻らず(2022年1月のIIFESは第6波の感染拡大期と重なり、出展中止した企業が約30社あった)、2023年は計測展/IIFESは開催されない予定である。
【編集後記】展示会取材の裏側(3)・・IIFES2022の取材裏話。
参考用語
参考記事
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会員専用【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022
山里産業、JFEアドバンテック、東亜ディーケーケー
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会員専用【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2019
新コスモス電機、八洲貿易、GEセンシング
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会員専用【展示会レポート】SCF 2017 /計測展 2017 TOKYO 大学特集(Part2)
Part1:東京工業大、長岡技術科学大、電気通信大、慶応義塾大、Part2:新潟大、神戸大、三重大、神奈川工科大
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会員専用【展示会レポート】SCF 2017 /計測展 2017 TOKYO 計測器メーカ特集(Part1)
Part1:日置電機、アルファ・エレクトロニクス、アンリツ、Part2:横河計測、菊水電子、CC-Link 協会