有効ビット
AD変換器の性能を表す指標。分解能(ビット数)ではわからない、ノイズや歪の影響を考慮した真のAD変換器の性能、とも言われる。「有効ビット数」や「ENOB」(Effective Number Of Bits)と表記されることもある。2018年頃から各オシロスコープメーカがラインアップしはじめた高分解能モデルでは、仕様に明記されている場合がある。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)の用語解説には次の記述がある。「有効ビット:デジタル・オシロスコープの性能を測る基準で、正弦波の波形をいかに正確に再現できるかを表す。有効ビットでは、理想的なデジタイザに含まれるエラーと、デジタル・オシロスコープの実際のエラーを比較する。」