フィールドバランサ
フィールドバランサやバランシングマシンは、回転体の不釣合いを測定するもの。回転中心と重心がずれていると、回転させたときに余計な振動が出る。振動が起きる原因は余分な質量が付いているためで、それが何度の位置に何グラムあるかを計測して、どこに重りを付けるか(あるいは削るかして)振動が減るかを計測できる。計測器を現場に持っていき、対象機器に振動センサ・回転センサを付け、対象機器自身の軸受けや回転機構を使ってバランスをとる計測器をフィールドバランサという。バランシングマシンは、フライホイールなどの回転機械の部品単品をバラシングマシンが駆動させてアンバランスを測定するもの。フィールドバランサは、シグマ電子工業株式会社が30年位前から作っている老舗(推定シェア:約60%、バランシングマシンは低シェア)。従来は技術者が電卓で計算しながらバランス修正していたのを、同社が初めて自動で修正指示量の表示までする計測器にしたと言われている。