計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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ppm(ぴーぴーえむ)

parts per millionの略。百万分率。100万分のいくらかという割合を示す数値。

PPG(ぴーぴーじー)

(Pulse Pattern Generator)パルスパターン発生器の略記。デジタル通信をしている伝送路やシステムの評価をするBERT(Bit Error Rate Test、ビット誤り率試験、バート)はPPGとED(Error Detector、エラー検出器)の組み合わせて構成される。以前はPPGとEDは別筐体だったが、最近はモジュール化されて1台でBERTができるモデルが多い(たとえばアンリツMP1900Aシグナル クオリティ アナライザなど)。

ppt(ぴーぴーてぃー)

parts per trillionの略。1兆分率。1兆分のいくらかという割合を示す数値。

ppb(ぴーぴーびー)

parts per billionの略。10億分率。10億分のいくらかという割合を示す数値。

PV(ぴーぶい)

(PhotoVoltaic) 太陽光発電。太陽電池パネルを使った発電。日本では全量買取制度(FIT、フィット)によって2012年から敷設が加速して広まった。 PVの保守・運用には日射計やPV用カーブトレーサであるI-Vチェッカが使われる(英弘精機が有名)。またパワコンなどの電力変換効率を確認にはデジタルパワーメータが使われる。PV用の保守測定器としては、電力関連機器&探査・試験器メーカの戸上電機製作所が、PVドクターシリーズという機種群をつくっている。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】スマートエネルギーWeek春展(FC EXPO/二次電池展/スマートグリッドEXPO)の3ページ目・・英弘精機の太陽光発電関連の測定器を取材。今後の再生可能エネルギーの動向も解説。 計測器情報:品名に「太陽光」が付く製品の例、英弘精機の製品の例、戸上電機のPVドクターシリーズの製品例

PV絶縁(ぴーぶいぜつえん)

太陽光発電(PV )で、活線状態で絶縁抵抗を測定する事、またそれができる測定器のこと。「PV絶縁抵抗計」の略記。一般的な絶縁抵抗計ではPVの絶縁抵抗は測定できない。PVの普及に伴い、マルチ計測器は「PVメガー」シリーズMIS-PV1/PV2/PVSを発売した。日置電機もPV用絶縁抵抗計IR4053/4055がある。絶縁抵抗計、接地抵抗計のラインアップが豊富な共立電気計器のPV絶縁抵抗計KEW6024PVの品名は「太陽光発電システム総合試験器」で、通常の絶縁抵抗計(メガー)、接地抵抗計(アース)、電圧計にPV絶縁抵抗計の機能がある。製品カタログには、「日中の発電状態でも短絡なしで、正確な絶縁測定が可能」とある。

pMOTION(ぴーもーしょん)

パワーエレクトロニクス関連の大手メーカであるMywayプラスのインバータエミュレータの名称。近年、各種のモータはインバータで制御されている。たとえばエアコンはインバータがモータの回転数を適切に制御して省エネを実現する。自動車のEV化は、モータ、インバータ、バッテリなどの進化によっている。モータを試作しても、インバータがないと(モータを回せないので)評価ができないが、pMOTIONを使うと(pMOTIONはインバータの代わりをするインバータエミュレータ、インバータを模擬する製品なので)、インバータが開発されるのを待たずにモータを駆動させて各種の性能を計測することができる。 Mywayプラスの事業は大きく3つあり、開発ツール(回路シミュレータのPSIM(ピーシム)や、モデルベース開発ツールのTyphoon HILなど)、試験用電源・バッテリ充放電試験システム(電力回生型双方向電源のAPL2やpCUBEなど)、モータやインバータの評価システム(インバータエミュレータ pMOTION、リアクトル評価装置、モータエミュレータ)である。

PICマイコン(ぴっくまいこん)

米国のMicrochip Technology Inc.(マイクロチップテクノロジー社)の超小型マイクロコントローラ。PICはPeripheral Interface Controllerの略。PICはCPU、メモリ(RAM/ROM)、I/Oなどが1チップに収められたワンチップマイコンで、ROMに格納されたプログラムで動作する。通常、マイクロプロセッサの端子はバスだが、このICはI/Oポートになっている。そのため小型の電子機器への組込みや、メインCPUの補助などに便利である。安価で、回路構成が容易なため、個人の電子工作(企業が作る商品ではなく、アマチュアの趣味)では人気がある。

PROICE(ぷろあいす)

1990年代にあったICEメーカ岩崎技研のICE製品の名称。

Program(ぷろぐらむ)

ROMライタの機能で、バッファメモリのデータをデバイスに書込む。(東亜エレクトロニクス株式会社 フラッシュサポートグループカンパニーの「書込みやプログラマに関する用語集」より)

PROFIBUS(ぷろふぃばす)

Process Field Busの略。 FA(ファクトリーオートメーション)分野で使われるフィールドバスの1つ。1989年にドイツで開発され、EUでは普及率が高く、世界的にも導入が進んでいる。NPO法人日本プロフィバス協会は1997年に設立され、現在は140社を超える会員からサポートされている(同協会HPより)。同協会HPのキャッチコピーは「世界で最も使用されているフィールドバスPROFIBUS、産業用Ethernetの標準PROFINET」である。

pH(ぺーはー)

(potential Hydrogen)溶液の水素イオン濃度を示す。pH7が中性で、数が7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性。溶液の大まかな状態を知る指標。日本語では「水素イオン指数」。ペーハーやピーエッチと呼称。pHの測定にはpHセンサやpH計が使われる。pH計は水質計と呼ばれていることが多い。参考記事:【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022/3ページ目。東亜ディーケーケーのポータブル水質計を取材。

pH計(ぺーはーけい)

液体の水素イオンの濃度を測定する機器。水質計の1種。pHとは水溶液の酸性・アルカリ性の程度を数値で示したもの。水素イオンの濃度(mol/L)が10-7乗をpH:7として中性、7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性。pH=-log10(水素イオン濃度)。濃度の程度を知る指標として良く用いられる。ラボでの実験、現場での点検などの品質管理など幅広く使われ、通販でも購入できる。堀場製作所などの分析計メーカから、現場測定器メーカまで数が多い。ラテン語のpounds Hydrogeniiが語源(pounds:重量、Hydrogenii:水素)。読み方は「ぴーえっちけい」もある。

PECKER(ぺっかー)

株式会社アバールデータのROMプログラマ(ROMライタ)の通称(品名)。同社は1979年4月1日に「開発支援装置Pecker(デバイスプログラマー)シリーズ」として販売開始した。国産ROMライタのはしりである(アドバンテストや安藤電気の発売より早い)。当時は海外のデータI/O製品が主力で、東陽テクニカが取り扱っていた。PECKERは2001年11月にシリーズ全製品の製造・販売を終了し、製品メンテナンスも2007年8月末を持って終了している。マイクロプロセッサや開発支援装置(ICE)の普及にあわせて登場し、1980年~2000年にかけて、計測器メーカ以外が作ったROMライタとして開発技術者に広く愛用された。型名はPKW-xxx。表記はPeckerもある。現在のアバールデータは画像製品や高速アナログボードなどを主力製品としている。

PON(ぽん)

(Passive Optical Network) NTTが2000年頃に提唱したFTTH(Fiber To The Home、家まで光ファイバを届かせる)を実現する方式(通信規格)の1つ。NTTが考案した。光信号の分岐・合流によって、1本の光ファイバで複数の加入者に光回線サービスを提供する。次の3つで構成される。OLT(Optical Line Terminal):通信事業者の局側に設置された終端装置。光信号の送受信を行う。SPL(光スプリッタ):光信号を合分波するために設置された機器。ONU(Optical Nertwork Unit):加入者(家庭の個人などの利用者)側の光回線終端装置。光信号と電気信号の変換を行う。インターネットを利用した画像検索、対戦型ゲームなど大容量の高速通信の普及によってアクセス網は光ファイバの敷設が進んだ。NTTやソフトバンクの光通信サービス(フレッツ光など)のユーザが増えたので、ネット検索ではONUや光モデムということばが数多くでてくる。