タバイ
環境試験器(恒温槽)の国内トップベンダー、エスペック株式会社の旧呼称。1954年から2002年まで「田葉井/タバイ」が会社名になっていた。現在のエスペック株式会社は長らく「タバイ」と呼称されてきた。大阪で創業した会社なので特に関西人は、エスペックが社名になってからも「タバイ」という人が多かったが、最近はさすがに少なくなった。
沿革の概要は以下の通り。
1947年、田葉井五郎が科学機器の製造を目的に大阪で創業。
1954年、株式会社田葉井製作所(理化学機器製造販売業)に改組。
1960年、国産初の環境試験器の開発に着手。
1983年、タバイエスペック株式会社に社名変更。
2002年、エスペック株式会社に社名変更し、現在に至る。
環境試験器のレンタルをする子会社が1990年代から2010年頃にあったが、現在はエスペックのレンタル・リセールグループになっている(2023年5月現在)。
現在のエスペックの売上は82%が装置事業で、主力の環境試験器以外にエナジーデバイス装置(二次電池関連機器)、半導体関連装置などがある(2021年売上、同社ホームページより)。半導体検査装置もつくっている。