アービタリージェネレータ
Arbitrary Waveform Generatorの略。つまり、任意波形発生器のこと(Arbitery:任意、Waveform:波形、Generator:発生器)。AWGと表記されることも多い。テクトロニクスの任意波形発生器の型名(※)は「AWG7000シリーズ」のように頭3文字をAWGにしている。任意波形発生器をつくっている外資系メーカの人が、会話で「アービタリー」と略していっているのを筆者は聞いたことがある(社内では英語の会話が多いためと推測される)。
2010年代から、「任意波形/ファンクションジェネレータ」という品名の製品が増えてきた。TechEyesOnlineではファンクションジェネレータ(FG)とAWGは別のカテゴリー(機種分類の仕方、機種群の名称)として扱っているが、2つを1つの分類で扱う傾向が計測器メーカから感じられる。従来、AWGにもFGの機能が多少はあった。FGが多機能化してAWGの機能を持つようになり、メーカとしても新機軸として、単なるFGではなくAWGの機能もある製品、というアピールを品名で伝えたいという意図が感じれらる。「高級器であるAWGの機能があるFG」というPRと思われる。品名が任意波形/ファンクションジェネレータである新製品を2020年頃にTechEyesOnlineに登録する際、メーカにAWGですかFGですか? と確認すると、はっきりと「両方です」という確たる回答があった。時代によって計測器のカテゴリーは変化する例といえる。
(※)テクトロニクスは自社製品の形名(モデル名、モデル番号)を「型名」といっている。形名の表記にも「AWG5202型」のような表現が随所にみられる。当用語集では「形名」で統一している(TechEyesOnlineには形名について考察する連載コラム記事「計測器の形名」がある)。同社の形名(いや型名)はDPO、TDS、RSA(リアルタイムスペクトラムアナライザ)のようにアルファベット3文字で始まることが多い。同社の任意波形発生器の品名は「任意波形ジェネレータ」である。2019年に他社に売却してしまったが、同社の映像関連の発生器の品名は「ゼネレータ」だった。それまではテクトロニクスといえば「オシロスコープ」と「ビデオ関連測定器(オーディオ・ビデオ測定器)」が長らく二枚看板だった。2000年代にRSAでRF(無線測定器)に参入し、2010年にケースレーインスツルメンツを吸収し、現在はオシロとワイヤレス、DC・半導体の3つが主要ラインアップになった。2024年にはDC電源のElektro-Automatik(EA)社がテクトロニクス・ファミリーに加わり、DC測定器が強化されている。




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