計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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SSPC-PA2規定(えすえすぴーしーぴーえーつーきかく)

フィッシャー・インストルメンツの用語集には以下のようにある。SSPC(Steel Structures Painting Council USA 米国鋼構造物塗装協会)によるSSPC-PA2規定は防食塗装膜厚が各規格値の80%以上120%以内でなくてはならないと定められている。フィッシャー社の膜厚計はMP0RやFMP100などで、SSPC-PA2対応の測定モードがあり、3ポイントの測定平均が80/120%以内かの確認が容易にとることができる。またFMP100などの上位機種では、測定ポイントへのグラフィックガイドや統計処理ができる。

X線検出器(えっくすせんけんしゅつき)

X線の強度、流束、空間分布、エネルギースペクトルなどを測定する光検出器。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)

HC計(えっちしーけい)

試料ガスに含まれる炭化水素(HC)の濃度を測定・分析する機器。(=炭化水素計)

NDI(えぬでぃーあい)

(Non Destructive Inspection) 非破壊検査、または非破壊検査協会をさす。 協会は、正式には一般社団法人日本非破壊検査協会(JSNDI:The Japanese Society for Non Destructive Inspection)。隔年秋に、非破壊検査機器の展示会である、総合検査機器展を主催している。

FTIR(えふてぃーあいあーる)

(Fourier Transform Infrared Spectroscopy) 英語の単語をそのまま日本語にすると「フーリエ変換・赤外線・分光法」。日本語では「フーリエ変換赤外分光装置」と呼ばれるが、FTIRやFT-IRと表記されことも多いので、FTIRはすでに日本語といえる。IRは赤外線(Infrared)の略記である。FTISではなく、「FT(フーリエ変換)-IR(赤外線)」を略記にした方が理解しやすかったのでこの略記になったと推測される。 対象物に固有の赤外線吸収スペクトルを読み、対象物の特性を分析する赤外分光法の一種。固定鏡と移動鏡を使って干渉波を作り対象物に当て、透過や反射した干渉波をフーリエ変換し赤外線スペクトルを得る。レーザー光やコンピュータの進歩によって1970年代から使われ始めた分析手法。化合物の分子構造などを定性・定量測定するのに使われる科学分析機器。回析格子(グレーティング)による分散型の分光法に比べ、測定時間が短い、S/N比が良い、波長分解能が高い、などのメリットがあるが、装置は高額である。つまり分子などの化学解析をする分光法には、赤外線の波長を変化させて(掃引)試料に照射するのと、連続光を照射して干渉パターンからフーリエ変換して波長特性を得るFTIRの2種類がある。 メーカはサーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社などの海外が多い(国内の販売はヤマト科学など)。レオメータなどの分析機器メーカのアントンパールもつくっている。光学機器を取り扱う光の専門商社、ケイエルブイ株式会社もラインアップしている。国産では分析計の雄、島津製作所が「フーリエ変換赤外分光光度計」の名称でラインアップしている。「光をはかる」を標榜する浜松ホトニクスにはFTIR用の素子(モジュール)がある。分析計から光学機器メーカまで広くFTIR関連製品をつくっている。

FDA(えふでーえー)

(Food and Drug Administration)アメリカ食品医薬品局。日本の厚生労働省に相当する政府機関。

LCD(えるしーでぃー)

(Liquid Crystal Display)液晶ディスプレイ。ディスプレイとわかっているときは略して「液晶」と言われる。会話では「液晶」と表現されることが多い。

遠心分離器(えんしんぶんりき)

遠心力により液体内の粒子等を分離する機器。

塩分計(えんぶんけい)

塩分濃度を測定する機器。

ORP計(おーあーるぴーけい)

ORP:Oxidation-Reduction Potential。ORPとは酸化(Oxidation)と還元(Reduction)が起こるとき、電子の移動で電位(Potential)が生じること。日本語では酸化還元電位。ORP計の別名は「酸化還元電位差計」。ORPを測定するのがORP計。単位は[mV]。酸化還元反応はメッキの排水処理などプロセスの工程で起きる化学反応の1種。そのため、プロセスオートメーション(計装)の会社である横河電機にはORP計がある。電気化学センサのpHセンサを使ったpH計をつくっている東亜ディーケーケー株式会社は、ORPセンサが使える水質計もつくっている。同社の水質計(ORPセンサ付き)はORP計ともいえる。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022の3ページ目・・東亜ディーケーケーの水質計を取材。 計測器情報:ORPが名前に付く製品の例、東亜ディーケーケーの水質計

OLED(おーえるいーでぃー)

(Organic Light Emitting Diode) 読み方:オーエルイーディまたはオーレッド。発光材料に有機物質(Organic)を使った LED。有機EL(Electro Luminescence)の1種で、ディスプレイとして商品化されている。 参考用語:マイクロLED 計測器情報:品名にOLEDが付いている製品の例

オーステナイト相(おーすてないとそう)

(austenite)純鉄または鉄と炭素の固溶体のうち、比較的高温で析出する相のこと。常温常圧の鉄は体心立方格子構造(bcc構造)を取り、強磁性体である。しかし、オーステナイトは面心立方格子構造(fcc構造)を取り、非磁性体となる。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)

O2計(おーつーけい)

大気中に含まれる酸素(O2)の濃度を測定する機器。(=酸素濃度計)

オゾン濃度計(おぞんのうどけい)

大気内のオゾンの濃度を測定する機器。

汚泥界面計(おでいかいめんけい)

排水処理装置における汚泥界面を測定する機器。

汚泥濃度計(おでいのうどけい)

排水処理装置における活性汚泥(MLSS)濃度を測定する機器。

オパシメータ(おぱしめーた)

(opacity meter)自動車関連の測定器。オパシティメータ(光透過式黒煙測定器)の略称。正式名称(オパシティメータ)よりも広く使われているので、オパシメータがすでに正式名称といえる。ディーゼル車両の排出ガスに有害物質である粒子状物質(PM)がどれだけ含まれているかを検査する。具体的にはPMに含まれる軽油などの未燃焼分である可溶有機成分(SOF)を測定する。排気物質に光を照射して透過しなかった割合(オパシティ、不透過率)を計測する。従来の濾紙を使ったスモーク・メータよりも測定精度が高い。ディーゼル車の排出ガス規制の強化(平成19年7月~)によって黒煙の検査方法が変わり、自動車の整備用計測器として導入された。

カケンテストセンター(かけんてすとせんたー)

正式名称は「一般財団法人カケンテストセンター」。1948年に財団法人日本化学繊維検査協会として設立。コロナ禍で必須となったマスクの性能(部粒子をどれだけ遮断できるか)をリオンなどの微粒子計測器(パーティクルカウンタ)で試験している。環境分野の計測に関係する試験場であるが、電気計測器の世界ではカケンテストセンターの知名度は高くは無い。

ガスクロ(がすくろ)

ガスクロマトグラフィー(Gas Chromatography) の略称。化学分野で使われる定性・定量分析装置。科学分析機器の代表的な機種。医療や製薬、食品、環境などの分野で広く使われている。同様に液体クロマトグラフィーは「液クロ」と呼称される。

ガスクロマトグラフ(がすくろまとぐらふ)

ガスクロマトグラフィー(試料中の混合成分を、分配または吸着などにより分離し、検出を行う分析方法の一つ)でガス分析をする機器。略称:ガスクロ。