概要V2920A RFベクトル信号発生器は、10 MHz～4 GHzまたは6 GHzのCW信号と変調信号を出力でき、無線チップセット、無線モジュール、無線デバイスの研究開発や製造テストに最適です。
この高性能の信号発生器は、高い速度と優れた位相雑音性能の両方を備えています。
V2920Aは、波形ファイルを高速にダウンロードでき、80 MHzという広い帯域幅の任意波形発生器機能を備えているので、大規模で複雑な広帯域信号ファイルをすばやくダウンロードできます。
これにより、新しい高度な無線伝送方式の研究開発や、デバイスを徹底的にテストする製造テストの開発が可能になります。
V2920Aの1 MHz～60 MHzという広い外部基準周波数レンジと、外部トリガ入力により、フェムトセルをはじめとするさまざまな無線デバイスの正確な特性評価とテストを実行できます。
製造テストでは、V2920AとV2820A RFベクトル・シグナル・アナライザなどの他の測定器とを、トリガ入力ラインと同期出力ラインで直接にリンクできます。トリガおよび同期機能により、新しいテスト条件に対して測定器をセットアップする際の待ち時間の遅延を最小化できます。
WiMAXはWiMAX Forumの商標です。
■主な特長と仕様
信号特性
・10 MHz～4 GHzまたは6 GHz
・-130 dBm ～+13 dBmの出力パワー(1 GHz、オプションV2920A-LAR付き)
・±0.6 dBの絶対振幅確度(1 GHz、代表値)
・≦300 μsの周波数スイッチング時間、≦150 μsの振幅スイッチング時間(開ループ)
フェムトセル・テストのための強力な同期機能
・1 MHz～60 MHzの広い外部周波数ロック範囲による正確な特性評価とテスト
・V2820A VSAなどの他の測定器とのトリガ入力ラインと同期出力ラインによる直接リンク
・トリガと同期により待ち時間の遅延を最小化
アプリケーションと動作の柔軟性
・無線LANおよびWiMAX(TM)用のMIMO機能
・80 MHzの帯域幅、100 Mサンプルの任意波形発生オプション
・トランスミッタ・テスト用のベースバンドI/Q出力オプション
・強力な信号発生ライブラリおよび信号作成ソフトウェア:アナログ/デジタル変調、携帯電話/無線規格
その他の特長
・詳しい説明については、 技術概要を参照してください。