TechEyes

2020/01/08

市場動向レポート「センシング技術の動向」2020年1月号 TechEyes Vol.35

センサの重要性は高まる一方です。材料・半導体技術、IT技術が、広範な産業分野に普及していることが背景と考えられます。センサを必要とする分野が拡大すると共に、スマートフォンやIT機器、自動車のように、センサを大量に使用する用途が出現しています。スポーツ・健康・医療の分野では、バイタル(生体)情報を得るためのセンサのニーズが高まってきました。

本欄 「市場動向レポート」 は、2017年10月号 TechEyes Vol.25 の「センサ技術とIoTへの活用」で、汎用的なセンサである、加速度計・ひずみゲージ・熱電対・サーミスタや、MEMS技術を応用した圧力センサについて解説し、同時に産業分野でのIoTにおけるセンサの活用について報告しました。

今回は、その際に紙面の都合上で触れることができなかった、少し毛色の違うセンサ(イメージセンサ、バイタルセンサ、匂いセンサ、圧電ライン/張力センサ)について、最近の話題を報告します。また、耐久性が要求される、インフラ向けセンサデバイスのパッケージングについても触れ、同時に、クラウド、AI、ビッグデータの活用についても紹介します。

センサの市場規模と推移

一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)センサ・グローバル状況調査の結果を参照し、センサの市場規模とその推移を見てみましょう。2017年におけるセンサの世界出荷台数は286億個、出荷金額は1兆9,928億円で、この5年間で数量は約25%、金額では77%超の成長をしました。各年を通して、数量では温度センサが過半数を占め、金額では光度センサが半数以上(2017年は1兆円超え)を占めている状況が分かります(図1)。

同図下段、2017年センサの種類別構成比(金額)に目を転じると、金額で大きな構成比を占めているのは、光度センサが半数以上の55%で、次は位置センサの18%です。需要部門別構成比では、スマートフォン・通信用の需要が53%、自動車・交通用の需要が14%となっています。

種類別で光度センサの比率が大きく、需要用途部門別でスマートフォン・通信用の比率が大きいのは、スマートフォンに搭載されているカメラ用のイメージセンサの生産量が大きいためです。最近では、1台のスマートフォンに広角・望遠といった複数のカメラを搭載した機種も発売されるようになってきましたので、この流れはますます加速されることが予想されます。監視カメラの普及拡大も寄与しているでしょう。

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