TechEyes

2017/09/12

市場動向レポート 「医用画像診断装置、および医用内視鏡の市場動向と開発・製造・サービスにおける計測器アプリケーション」 2015年3月号 TechEyes Vol.10

注 : 本記事は、TechEyes 2015年3月号にて発刊された内容をそのまま掲載しておりますので、現在とは異なっている場合があります。


私たち日本国民は、国民皆保険制度の下、質の高い医療を受けることができ、世界でもトップを争う長寿国に住んでいます。今後、ますます高齢化が進むことが見込まれる中で、わが国の健康・医療関連産業に求められる期待も大きなものがあります。

政府は、平成25年6月14日、「三本目の矢」となる成長戦略(日本再興戦略)を閣議決定しました。この中で新たな市場を創造する「戦略市場創造プラン」の四つのテーマの第一に挙げられているのが「国民の『健康寿命』の延伸」です。健康寿命の延伸につながる産業のひとつとして医療関連産業が位置付けられ、関連省庁である厚生労働省、経済産業省などが各種政策に取り組んでいます。

今号では、この医療機器の中でも特に高度なエレクトロニクス技術を搭載した、画像を扱う診断装置、および医用内視鏡に焦点を当て、市場動向、装置に搭載されている技術、製品開発・製造・サービスで使われる計測器について触れてみたいと思います。


医療機器の分類と市場動向

表1. 医療機器の統計調査表における分類

厚生労働省の薬事工業生産動態統計調査には医薬品や医療機器の統計調査表が一覧されていますが、表番号20が医療機器分類別生産・輸入・出荷・在庫金額の統計表です(表1)。

表に見られるように、医療機器の範疇には多様な機器が含まれています。これら医療機器総数の生産・輸入・輸出金額のトレンドをみてみましょう(図1)。平成25年の国内需要(生産+輸入-輸出)は総額2兆6758億円で、前年に比べ3.2%の伸びです。生産額はこの4年間は漸増傾向ですが、輸出はあまり伸びていません。一方で輸入は輸出金額を大きく上回る入超が続いていて、特に平成23年から平成24年の輸入は12.3%も伸び、平成25年も前年比9.5%の伸びを示しています。

ここで医療機器分類の中の、画像診断システム(項目番号02)、画像診断用X線関連装置および用具(同04)、生体現象計測・監視システム(同06)に絞って統計数字をみたものが図2です。この項目にはいわゆる診断用X線装置、医用X線CT装置、超音波画像診断装置、磁気共鳴画像診断装置、医用内視鏡※1などがあり、血圧計、心電計、ベッドサイドモニタなども含まれています。国内需要の規模は平成25年では5942億円規模です。平成21年から国内需要は微増傾向ですが、輸出は伸びず平成25年に輸入にほぼ並びました。海外の医療機器メーカの攻勢が伺われます。

※1 医用内視鏡は、画像診断システム(02)ではなく、生体現象計測・監視システム(06)に分類されている。

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