TechEyes

2019/09/11

市場動向レポート「第5世代 (5G) 移動通信システムの動向と開発用測定器」2019年9月号 TechEyes Vol.34

通信インフラが、現在の4Gから5Gに代わると、何が変わるのか。そのポイントは、5Gが備える3つの要件、「超高速・大容量」、「超低遅延」、「大量端末同時接続」にあります。通信の「超高速・大容量化」は、映像の高精細化と相まって、スポーツ観戦のあり様やゲームの楽しみ方を変えていくでしょう。「超低遅延」の実現は、医療における遠隔手術や、建機による土木作業の遠隔操作を可能にしようとしています。あらゆるものがインターネットにつながるIoTの世界では、「大量端末同時接続」が不可欠の要件です。IoTやロボット、AIや自動運転といったテクノロジーを飛躍的に進化させるインフラ・コア技術が5Gと言って過言ではないでしょう。

今号では、私たちの生活を一変させる革新的な技術5Gに焦点をあて、その技術や市場動向、開発を支える計測器について触れていきます。

普及加速が予測される5G

スエーデンの通信機大手エリクソンの発表資料※1を参考に、5Gの市場予測を見てみましょう。図1は、エリクソン社が予測する5G契約件数(Subscriptions)の中期予測をまとめたものです。2019年に始まったばかりの5Gサービスですが、2024年には契約件数19.1億件に達するとの予測(図の紫色部分)です。これは、その時点の全契約件数の約22%に当たります。この5Gの普及は、2009年のLTE(4G)導入時の普及よりも浸透が速いと見られています。一方、LTE(4G)の方は、今後大きな伸びを示すものの、約53億件(2022年)をピークに減少に転じ、2024年には49.6億件(全契約件数の約57%)になるとの予測です(図の緑色部分)。また、GSM/EDGE-only(2G)とWCDMA/HSPA(3G)は、年々漸減していき、2024年には、それぞれ14.9億件と4.1億件まで下がると見られています。これは、両方で、その時点の全件数の約22%の比率です。

韓国・米国など一部の国で始まったばかりの5Gサービスですが、今後2020年に商用化予定の日本を含め、先進国を中心に急速な立ち上がりをしていくことが予測されています。

※1

Ericsson Mobility Report June 2019

図1 5G契約件数の伸び 中期予測
5Gを含む全方式の契約総件数 - 2018年 77.2億件、2024年 87.7億件
図1 5G契約件数の伸び 中期予測 5Gを含む全方式の契約総件数 - 2018年 77.2億件、2024年 87.7億件

出典:Ericsson Mobility Report June 2019の発表数値を当社でグラフ化

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