2018年9月現在の情報を掲載しています。概要
W1912 LTEベースバンドExplorationライブラリを使用すれば、時間の短縮やエンジニアリング工数の削減が可能なだけでなく、次世代3GPP LTEシステムのベースバンド物理層デザインの熟成が加速されます。
このライブラリを使用すれば、システム・アーキテクト、アルゴリズム開発者、ベースバンド・ハードウェア・デザイナは、レイヤ1の信号処理デザインの調査、実装、検証を有益なRFテスト環境で行うことができます。
W1912 Explorationライブラリは、W1910検証ライブラリより優れています。
W1912は、コンパイル済みW1910シミュレーション・ライブラリに対するソース・コード・オーバレイで、3GPP LTEの物理層 (PHY) アルゴリズムをさらに詳細に解析/制御することができます。
ソース・コード・レベルのIPアクセスの利点
・ アルゴリズムに関する信頼性。実証済みの変更可能なソース・コードにより、独立した自己文書化アルゴリズム・リファレンス・ライブラリが提供されるので、主なETSI仕様のアルゴリズムの関係をすぐに理解/解釈できます。
・ 正確な制御。詳細の制御/スクリプト作成、正確なテスト・ベクタの作成、統合デバッガによるシングル・ステップ・スルー操作が可能です。
・ 迅速な原因究明。トラブルシューティングに要する時間が短縮されます。リファレンスIP自体の評価/設定よりも、ベースバンドのデザインに専念できます。
SystemVue 2010.01の新機能:
・ LTE 8.9のサポート(2009年12月)、拡張PRACHのサポート、追加テストベンチ「スループット」測定のサポート (HARQ)
・ 「スループット」測定のサポート (HARQ)
・ 複素数パラメータの設定用の新しいUI
・ C++フォーマットのソース・コード
W1912ゴールデン・リファレンス・ライブラリの利点
・ 信頼性の高いスタート。
最初から、実証済みのシミュレーション・モデルを測定機能が強化された独立した「ゴールデン・リファレンス」標準として使用することができます。
規格を短時間で理解し、モデルのパラメータ化により物理層性能を完全に制御することができます。
・ 独自のRF対応IP開発環境。実環境にいつでも対応できる高性能のベースバンド物理層を作成することができます。
SystemVueを使用すれば、RFシミュレーション機能やテスト機器に作成した時点で簡単にアクセスできます。
・ 早い段階での連続した検証。Keysightのモデリングに関する専門知識と測定インタフェースを使用して、非常に早い段階で仮想的に動作する物理層を完成することができます。
ブロック・レベルまたはリンク・レベルで、以下の実装の組み合わせを使用して(KeysightのリファレンスIPを使用)、最新の周波数分割デュプレックス (FDD)、時間分割デュプレックス (TDD)、MIMO技術を簡単に検証できます。
- アルゴリズムIP(ブロック・レベル、.mファイル、C++)
- 固定小数点およびVHDLハードウェア・インスタンスの作成
- ベースバンド/RFテスト機器で動作するハードウェア
・ 測定との相乗効果。SystemVueでは、デザインだけでなく、高度なハイブリッド・シミュレーション/測定を作成できるので、市販のテスト機器(符号化MIMO BER/BLERウォーターフォール曲線など)では最新規格に最初から対応できない場合や、システム、プローブ、インタフェース(DigRFなど)を物理的に使用できない場合にも対応できます。
W1912ET検証ライブラリの構成内容:
・ ベースとなるコンパイル済みW1910ET LTEベースバンド検証ライブラリの12ヶ月間のライセンス
・ コンパイル済みブロックに対する変更可能なソース・コード・オーバレイ(C++フォーマット)
・ 12ヶ月間のソース・コード・ライセンス、アップデート、テクニカル・サポート
・ 正確に設定されたLTEテスト・ベクタを作成し、スクリプトによる検証回帰スイートを簡単に作成することができる機能
・ 規格に準拠した検証テスト・ベンチ