2018年9月現在の情報を掲載しています。主な特長と仕様
・ 優れたモデリング環境により、物理層(PHY)のデザイン・プロセスを加速します
・ キーサイトの信頼性が高く独立したIPリファレンスにより時間を節約できます
・ BBとRFの統合を早い段階で確認して、プロジェクトのリスクを低減します
・ 効率的なプロセスにより、研究開発での機能検証およびNREが低減します
・ ハードウェアやMIMOの影響がない場合などの早い段階でのスループット・テストで、シミュレーションを使用して戦略的ギャップを埋めることができます
・ 規格が進化することがあっても、テスト機器と相互運用できます
・ プロセスを通して同一のKeysight IPおよびテスト・アセットを再利用できます
2018年9月現在の情報を掲載しています。概要
W1906BEL 5GベースバンドExplorationライブラリは、5Gテクノロジー研究用の簡単に使用できる信号処理リファレンスIPを提供します。W1906BELを使用すれば、新しいベースバンド物理層デザインの開発の生産性を飛躍的に向上させることができます。
システム・アーキテクト、アルゴリズム開発者、ベースバンド・ハードウェア・デザイナは、統合型シミュレーション環境を活用し、通信物理層の信号処理デザインをダイナミック・リンク・レベルのシナリオと組み合わせて調査/実装/検証できます。
リファレンス・モデルはさまざまな5G候補波形をサポートし、Advanced MIMOおよびビームフォーミング信号処理手法などの直交および非直交タイプの両方のマルチキャリア通信システムに対応します。
リファレンス・レシーバは簡単にデザインが変更でき、理論上の最大性能と比較し最適な性能を実現できます。
図1. W1906BEL 5GベースバンドExplorationライブラリは、C++フォーマットでリファレンス・モデリング・ソース・コードIPを提供します
W1906BEL 5GベースバンドExplorationライブラリは、ソース・コード、モデル、サブシステム、シミュレーション・サンプル、インフラストラクチャ・コンポーネントが付属し、SystemVue通信アーキテクト・プラットフォームで、高度なデジタル・モデムを高い品質で迅速に開発/検証できます。
ソース・コードは、アルゴリズムに関して高い信頼性があり、独立した自己文書化リファレンス・ライブラリを提供するので、ブロックやサブシステムを短時間で置換したり、変更して、最終製品を具体的に実装することができます。
・ 5G候補波形テクノロジーの高度なデジタル信号処理ブロック
・ エンドツーエンドの物理層トランスミッタ/レシーバ・シミュレーション・モデル
・ 空間多重化、空間-時間ブロック・コード化、さまざまな検出手法を含む、MIMOチャネルのシグナリング方式
・ アダプティブ・デジタル・ビームフォーミング・モデリングのサンプル
・ 同期、チャネル予測、MIMOレシーバ機能
・ RF回路デザイン検証用リファレンス波形の作成機能
・ システム・レベル性能の評価およびBER/FERテスト
・ 複数の入力/出力モデリング・ブロック
図2. SystemVueの新しいベースバンド解析ライブラリは、検証ライブラリに基づいています。
これらのライブラリを使用すれば、アルゴリズムの開発者は、物理層デザインの初期段階でKeysight測定器グレードの検証が行なえるので、アイデアをテストし、コンセプトの観点から正しさを証明することができます。
構成
W1906BEL 5GベースバンドExplorationライブラリはすべてのSystemVue環境またはバンドルに追加できます。
これが含まれるバンドルはありませんが、バンドルに追加した場合は、ライセンス使用とメンテナンスに関してはそのバンドルの一部となります。
・ W1461 SystemVue Comms Architect
・ W1462 SystemVue FPGA Architect
・ W1464 SystemVue RF Architect
・ W1465 SystemVue System Architect
SystemVueのすべての構成を見るには下のリンク先を参照してください。
・ SystemVueの製品構造とオプションのまとめ