持ち運びに適したコンパクトなサイズの割りに、本体のみの確度(実際に使用する場合は、組み合わさるクランプセンサの確度が加味される)であれば、横河計測のWT1800シリーズに匹敵する測定確度を有している。測定可能な周波数帯域は、WT1800と比較すれば~200kHzまでと一歩譲るが、EVの分野などで使用する場合であれば、ワイヤレス給電の周波数帯域が80kHzあたりであるので、十分であるように思う。日置電機はこの他、クランプセンサも多く作っており、このPW3360シリーズに対応した組み合わせクランプセンサも、測定対象によって、豊富に選択できる点も良い。前述の通り、実際の測定の際は、組み合わせとなるクランプセンサの確度も考慮しなければならないものの、直接入力式と違い、電流による自己加熱の影響を考えなくて良い為、長時間の電力測定に向いており、また、クランプゆえ測定回路を切断せずに測定できるメリットもある。