技術情報・レポート

2018/03/08

[計測器 誌上体験] 第3回「絶縁抵抗計 (メガー) 」

絶縁抵抗計(メガー)は、電気設備の保守点検の必須ツールです。小型、電池動作(身軽)ですが、測定時には、高電圧を発生します。

図1. メガー全体写真(含むプローブ)、図2.パネル画面クローズアップ
  • 絶縁抵抗計は、機器や配線されたケーブルの絶縁状態(抵抗値)を測ります。
  • 測定値表示がMΩ(メガオーム)のため、通称メガーと呼ばれます。
  • 一般的な機種は、電池式でアナログ表示付(指針・バーグラフ)です。
  • 電気設備の保守・点検・フィールドサービスで使用されます。電気設備や配線の絶縁が低下すると、漏電・火災の恐れがあります。安全確保・事故防止のために、絶縁抵抗の測定は必須項目です。
  • 一緒に使用されることが多い測定器は、ハンディ型DMM*(現場用DMM)やクランプ電流計です。主要メーカーは横河計測株式会社、日置電機株式会社などです。

*DMM=デジタルマルチメータ

高い電圧を扱うので、プローブもゴツイです。DMMのプローブと比較すると、大きいほうがメガーです(図3)。

図3. プローブの比較(上の2本がメガー)
注意!
高電圧を発生させて測定するので、うっかり触れると大変なこと(感電)になります。安全のために、ゴム手袋を装着して使用することが推奨されます。

絶縁抵抗計とDMMでの抵抗測定との違いは、測定時に測定対象に加える電圧が大きいことです。DMMでは2~9V程度ですが、絶縁抵抗計(メガー)では、25~1000Vです。このために、メガーは測定器内部に高電圧発生回路を搭載しています。

»使用状況  ベルトを首に架けて、画面を見下ろす姿勢で測定する。 
プローブ(黒)を接続し、右手でプローブ(赤)を持ち測定対象に触れる 左手で測定ボタンを押す
図4. 使用状況イメージ(作業者+測定器)
▼ 操作

Step① 電源OFFの確認

測定対象の接地端子に、アースプローブ(黒のワニグチ)を接続します。ファンクション切り替えスイッチで、AC-V(交流電圧測定)を選びます。測定対象に、ラインプローブ(赤)のプローブで触れ、電圧がゼロ(電源が切れている)であることを確認します。絶縁抵抗計は、“測定対象が電源オフの状態”で測定します。電源オフを確認したらプローブを離します。

Step② 測定レンジを選択

ファンクションを絶縁抵抗測定に切り替えます。1000Vレンジは、安全装置を解除する操作が必要です。測定レンジは、測定対象に応じて切り替えます。点検対象によっては、法令や規格が定められています。

Step③ 測定

測定対象に、赤のプローブを接触させて、Measボタンを操作して測定します。


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