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- PSPC(ぴーえすぴーしー)
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IMO塗装性能基準の別名。PSPC:Guidelines for Performance Standard for Protective Coatings contained in IMO Resolution MSC.215(82)。IMO:International Maritime Organization、国際海事機構。
- BOD計(びーおーでぃーけい)
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水中の生物化学的酸素消費量(BOD)を測定する機器。
- B型粘度計(びーがたねんどけい)
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最も普及している粘度計。B型はこの測定器を開発したBlookfield(ブルックフィールド)社から命名されている。
- 光測定器(ひかりそくていき)
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(light measuring instrument、optical measuring instrument) 2つのカテゴリー(機種群)がある。1.照明などの可視光の測定器。照度計、輝度計、色彩計など(心理物理量の測定器)。2.レーザーの光などの測定器。光パワーメータ、光源、光スペクトラムアナライザ、OTDRなど(物理量の測定器)。 1つめのカテゴリーは画像を表示する機器(PCのモニタやTV)向けの測定器が活況。メーカとしてはコニカミノルタ、トプコンテクノハウスが有名。次々と開発される新しい方式のディスプレイに対応した、新しい輝度計が発売されている(たとえばカラーアナライザ)。色差計などの色の測定器も(「光・色の測定器」として)光測定器に包含している場合もある。堀場製作所のような科学分析機器メーカもつくっている。カテゴリーは当サイトでは物理量測定器ではなく科学分析機器に分類している。単位はlx(ルクス)やcd(カンデラ)。 2つめのカテゴリーは光通信やDVDなど(光ディスク)に使われる測定器。無線通信の周波数に相当するのは、光通信では波長になる。光通信測定器の主な仕様は波長とパワー(dB)。NTTが基幹通信網に光ファイバを導入するのに伴い各種の光通信測定器が開発された。通信用途の波長は850nm〜1.55μmで、その波長帯の測定器が多い。青色レーザー(400nm〜500nm)が開発され、Blu-ray Disc(ブルーレイディスク)などのDVD機器のために、通信用途より短い波長の測定器も増えた(DVD評価用測定器)。 一般に「光測定器」というと上記の1が思い浮かぶが、計測器としては2もある。2の実体は「光通信測定器」なのに各メーカは「光測定器」と称して「光通信」とはいわない。「光測定器といえば光通信の測定器」という暗黙の了解が伺える。1の分野の測定器メーカは「測光する装置として照度計、輝度計、積分球などの光計測器がある」と主張している。サブミリ波より高い周波数の電磁波は光と呼ばれる。可視光は周波数405~790THz、波長830nm〜360nmで、周波数が下は赤外線、上は紫外線。通信用途の波長は近赤外線の領域といえる。1と2の違いは以下の参考記事、光スペクトラムアナライザの基礎と概要 (第1回)に詳しい記述がある。 通常「光測定器」というと「人が感じる可視光の測定器」、つまり「照明の明るさを測定する照度計」などを想像する。光通信の計測器メーカはあたりまえのように「光測定器」というが、この分野を知らないと技術者でも光通信とは思わないことも多い。ここが計測器の難しいところである。
- ビスコテスタ(びすこてすた)
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粘度を測定する機器。粘度計は英語でビスコメータ(Viscometer)だが、可搬型のモデルの名称を通販サイトなどでは「ビスコテスタ」と表記している。品名にしているメーカもある(例:リオン)。液体の粘度は電子材料開発・品質管理に必須の測定器である。 (=粘土計)
- ビッカース硬さ(びっかーすかたさ)
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対面角が136°のダイヤモンド四角錐圧子を用いて試験片に押込み、試験面にピラミッド形状のくぼみをつけたときの力をくぼみの表面積で割った値で硬さを決めること。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)
- 非破壊検査(ひはかいけんさ)
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(non destructive inspection) 物を壊さずに内部の状態を検査すること。たとえばジェットエンジンのタービンブレードは金属でできているが、内部に傷などがあると良品とはならない。そのため工場の生産ラインの最終工程で入念に非破壊検査が行われる。略記:NDI 検査機器は、検査対象物に当てる電磁波によって、大きく超音波とX線がある。両者はそれぞれ長短(特長)があり、用途によって使われている。傷を探るということで、探傷とも呼ばれる(「超音波探傷」などのことばがある)。物の内部だけでなく、金属表面の状態の検査も非破壊検査に含まれる。たとえば渦流探傷(渦電流探傷)は、ベヤリングなどの検査に使われる。 非破壊試験(NDT:Non Distractive Testing)の世界3大サプライヤは、Waygate Technologies(旧GE:General Electric、米国)、EVIDENT(エビデント、日本のオリンパスの科学機器事業が2022年に分社)、Sonatest(ソナテスト、英国)ともいわれる。
- ひび割れ計測(ひびわれけいそく)
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コンクリートなどが劣化してひび割れが進むと安全面で問題があるため、トンネルなどの公共施設では定期検査が行われている。打音検査などもひび割れ計測の1種といえる。カメラ、画像書影、ロボット、ドローンなどの技術進歩によって、人間ではなく機械による自動検査で、ひび割れ計測&点検をすることが研究されている。
- 非メタン炭化水素測定器(ひめたんたんかすいそそくていき)
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大気中の非メタン炭化水素を測定する機器。
- 標準試料(ひょうじゅんしりょう)
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成分の含有量が明確にされていて、分析を行う際に用いる基準物質のこと。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)
- 表面粗さ計(ひょうめんあらさけい)
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表面の高さや形状、表面状態を測定する、加工製品の品質管理には必須の測定器。「長さ」などの物理量ではなく、測定方法によって定義される量で算出・表示していることが多いので、カテゴリーは物理量測定器というより形状検査機器である。メーカは長さ測定のNo.1メーカで形状・外観検査機器も手掛ける「ミツトヨ」や、非破壊検査測定器・工業用内視鏡の「オリンパス」、各種センサーを使った多種類の測定器の「キーエンス」など。海外メーカも多い。レーザーなどを使った非接触式が主流だが、金属などの堅いものから、フィルムのような柔らかいものまで測定対象はさまざま。可搬型が多いが据え置き型の装置(測定システム)もある。
- 表面形状測定器(ひょうめんけいじょうそくていき)
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垂直走査白色干渉法を用いて、構造物の表面形状を3次元測定する機器。
- 微粒子測定器(びりゅうしそくていき)
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(particle measuring instrument)空気中や液体中にある埃や不純物などの微粒子を計数する計測器で、パーティクルカウンタとも呼ばれる。気体や液体の清浄度として、微粒子の数を調べて目安としている。一般に光を照射して微粒子による光の散乱から、数を計測する。気中パーティクルカウンタは、半導体などを製造するクリーンルームでは必須の測定器である。液中パーティクルカウンタもある。有害な大気汚染物質の1つであるPM2.5濃度はレーザー粒子センサなどを使って計測されている。計測器メーカでは、国産のリオン株式会社が有名。海外ではBEKMAN COULTER(ベックマン・コールター)などがある。環境計測器や科学分析機器に分類されている。
- 微粒子濃度計(びりゅうしのうどけい)
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クリーンルーム内の微粒子の濃度を測定する機器。(=パーティクルカウンタ)
- 比例計数管(ひれいけいすうかん)
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電離放射線の数を数え、そのエネルギーを測る測定装置。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)
- HVAC(ひーばっく)
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(Heating,Ventilating,Air-Conditioning) HVACは暖房・換気・空調を総称する「空調システム」を指す。これに冷凍を含めてHVAC&RやHIVAC-「R」という表記をする。隔年1月に開催するHVAC&R JAPANは、国内唯一の冷凍・空調・暖房機器の展示会。主催:一般社団法人 日本冷凍空調工業会、後援:経済産業省。2024年の展示会名称はHVAC&R JAPAN 2024(The 43rd Heating,Ventilating,Air-Conditioning and Refrigerating Expo.第43回冷凍・空調・暖房展)。英語の「暖房・換気・空調・冷凍」の頭を取ってHVAC&Rとなる。 2024年のHVAC&Rの会期は2024年1月30日(火)~2月2日(金)の4日間、東京ビッグサイト 東展示棟1, 2ホール。出展者数:約150社、小間数:約770。来場者は33,513人、次回開催日時は2026年1月27日(火)~30日(金)と報告されている。2024年に出展した計測器メーカは日本カノマックス(風速計など)、テストー(testo)(多機能で多用途に対応するマルチ環境計測器、たとえばtesto 400は風量・風速以外も測定可能)、ミッシェルジャパン(rotronic社の温湿度測定器など)、イチネンTASCOなど。多点風速計の一番のユーザは空調機器メーカなので、風速計メーカは出展必須の展示会といえる。以下の参考記事で日本カノマックスを取材。 HVACを「ヒーバック」と読ませるのは、日本電設工業協会主催の展示会 JECA FAIRを「ジェカ」フェアと呼称するのと同じくらい強引だと、業界関係者ではない筆者は感じるが、業界では一般的な呼称である。どちらにせよ、2展とも主催者が決めた展示会呼称に関係なく(全く影響されることはなく)、来場者で賑わっている。業界が限定されるニッチな展示会である。冷凍・空調・暖房機器といっても家電ではなく業務用である。なぜなら家電メーカが大きなブースで出展し、アトラクション的なイベントを行うことはなく、家族連れも見学しない。 HVACと呼ばれる空調システムは1900年頃に開発されたといわれるので、歴史のある技術だが、いつからHVACと呼称されているかは定かでない。「空調を取り巻く市場は、HVAC&Rと呼ばれる」という解説もあるので、空調の業界関係者には「ヒーバック」は常識(当たり前のことば)である。 自動車の電装品で有名なデンソーは、「車室内を快適に保つために、風の温度や風量、吹き出し口の調整を行うカーエアコン」をHVACと呼び、COA HVACなる製品を開発した旨をホームページに掲載している。日産もカーエアコンをHVACと呼称している。空調のトップベンダ ダイキンの関連会社に、ダイキンHVACソリューション東京株式会社やダイキンHVACソリューション東海株式会社がある。 HVACの読み方は「エイチバック」という解説もある。いずれにせよ、日本独自の呼称ではなく、海外でヒーバックやエイチバックと呼ばれ、世界的に(空調業界では)通用する呼称である。ただし関係者以外はまったく知らないニッチな用語である。
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