計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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MS-DOS(えむえすどす)

(MicroSoft Disk Operating System) Microsoft(マイクロソフト)が開発したパソコン向けのOS。Windows以前の業界標準。 1970年代まではコンピュータの記憶装置はテープだったが、1980年代になるとフロッピーディスクなどのディスクがメディアの主流になった。MS-DOSは主にディスク管理を行うOSとして1980年代に発売され、DOS(ドス)は当時のパソコンの標準だった。

M2M(えむつーえむ)

(Machine to Machine) 機器同士が直接ネットワークで接続し、相互に情報交換をしたり、機械が自動的に機械を制御する仕組み。従来から人が介在しない機器同士の通信はあったが、センサが進歩してセンシング技術が向上し、携帯電話や無線モジュール、小電力無線(LPWA)などの通信技術の進歩もあり、機械が多くの情報を収集できるようになった。M2Mで集まった情報はIoT(Internet of Things、モノのインターネット)によってクラウドにあがり、ネットワークには膨大な情報が蓄積される(ビッグデータ)。ビッグデータの分析から新しい価値が生み出される。

MBD(えむびーでぃー)

(Model Based Development) 自動車やパワーエレクトロニクスの開発で導入されているモデルベース開発の略記。日本語でもMBDと表現されることが多い。自動車向けの試験・検査装置を手掛けるエー・アンド・デイや、PSIM(ぴーしむ)を販売する MywayプラスなどがMBDのツールをつくっている。

MATLAB(まっとらぼ)

米国MathWorks社の数値解析ソフトウェア、プログラム言語の名称。計測器の中には、MATLABに対応しているモデルがある。

ms(みりせっく)

(milli second) 時間の単位「ミリ秒」の表記。m(ミリ)は10のマイナス3乗の接頭辞。0.001 秒に相当。秒は「セック」と発音(呼称)することが多い。記録計(レコーダやデータロガーなど)、オシロスコープ、信号発生器などの計測器で、設定や表示に良く出てくる。 参考用語:μs(マイクロセック)、ns(ナノセック)

MS/s(めがさんぷるぱーせっく)

サンプリング (サンプルレート)の単位。オシロスコープの仕様などで出てくることが多い(オシロスコープでは最も基本の仕様の1つで、製品の前面に形名などと共に列記されていることが多い)。1MS/sは1秒あたり100万サンプル(1秒間に100万個のデジタルデータを収集する)ことをさす。最近のオシロスコープのミドルクラスのモデルは周波数帯域が1GHz以上になり、サンプルレートはGS/s(ギガサンプルパーセック)になっている。G(ギガ)は10億。 計測器情報:オシロスコープでMS/s関連の製品例

MHz(めがへるつ)

(mega hertz) 周波数の単位で、1,000,000Hz(ヘルツ)に相当。M(メガ)は10の6乗の接頭辞。オシロスコープの1番目の性能である周波数帯域が、(メーカによって異なるが)50MHz~200MHzのモデルをエントリークラス、100MHz~1,000MHz(1GHz)をミドルクラスと呼んでいる(※1)。2000年頃までは企業の設計部門で使うオシロスコープとしては250MHz~350MHzがボリュームゾーンといわれた。ソニー・テクトロニク(現 株式会社テクトロニクス&フルーク)のTDS3000シリーズや横河電機(現横河計測)のDL1540やDL1640が該当。組込みシステムの普及や高速なシリアル通信の登場によって、現在は500MHz~2GHzがオシロスコープの売れ筋となっている(※2)。このようにMHzはオシロスコープで良く使われる用語である。ラジオのFM放送でFM東京のキャリア周波数は80.0MHzである。 (※1) 以下の参考記事「計測器の形名・・・第3回 オシロスコープPart2」が詳しい。 (※2) 当サイトではオシロスコープの仕様比較を行っている(以下の参考記事)。2023年2月に比較してほしい周波数帯域をアンケート調査したところ、500MHz~2GHzが47%でトップ、500MHz未満(製品としては350MHz以下)が36%で2位だった。 みんなの投票 第2弾!投票結果発表 Question09の2番目に周波数帯域の結果がある。 電気技術者が1台/人で使う、普段使いのオシロスコープ(汎用オシロスコープ)はMHz帯域だが(※3)、2000年代後半~2010年代にかけて世界的3大オシロスコープメーカ、テクトロニクス、キーサイト・テクノロジー、レクロイ(現テレダイン・レクロイ)は最高周波数モデルの開発競争を行い、各社は数十GHzモデルをリリースした(超広帯域オシロスコープの製品例が以下の参考記事「オシロスコープの動向と、最新1GHz帯域モデルの各社比較」にある)。前述のようにミドルクラスは1GHz~2GHzに移行していくので、今後は「(MHzではなく)GHzがオシロスコープで良く使われる用語」となっていく傾向である。 (※3) 大手の校正業者では、オシロスコープの周波数帯域別の割合(台数)は約70%といわれる。オシロスコープの校正器トップベンダのフルークの新製品発表会では、周波数帯域別の最近の販売実績など、興味深いデータが示されている(以下の記事が詳しい)。

MEMS(めむす)

(Micro Electro Mechanical Systems) 小さな電気機械システム。半導体の基板上に電子回路と、センサ、アクチュエータなどの機械要素が混在するミクロンサイズのデバイス。

MOX燃料(もっくすねんりょう)

使用済の核燃料をリサイクルすることで作られた原発の燃料。 使用済燃料の中にはプルトニウムが含まれているが、「再処理」と呼ばれる処理をしてプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜ合わせることによって、新しい燃料を作り出すことができる(資源エネルギー庁HPより)。再処理施設は青森県の六ケ所村にある。各電力会社から出向した技術者が運営に携わり、原発関連の各メーカも事務所を置いている。MOX燃料を使って原発を稼働している発電所もではじめている(商業用では九州電力の玄海3号機が2009年12月に国内初のプルサーマルを開始)。原子力発電の保守・運用には現場用の可搬型の計測器を中心に多くのモデルが使われる。

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