計測関連用語集

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詳細説明

ms

読み方:

みりせっく

カテゴリー:

#その他

(milli second)
時間の単位「ミリ秒」の表記。m(ミリ)は10のマイナス3乗の接頭辞(以下の参考記事が詳しい)。0.001 秒に相当。秒は「セック」と発音(呼称)することが多い。「ミリセコンド」という表記もある。記録計(レコーダデータロガーなど)、オシロスコープ信号発生器などの計測器で、設定や表示に良く出てくる。レコーダの記録時間のレンジ設定などにmsがある。

時間の逆数は周波数で、1ms(1ミリ秒)は1kHz(1キロヘルツ)に相当する。人は1kHzの音を聞くことができる(可聴周波数は20Hz~20kHz)。人が聞いている音の波形をオシロスコープで観測するとms(ミリ秒)の単位になっている。商用電源は50Hz/60Hzだが、無線通信にはより高周波のMHz(メガヘルツ、kHzの1000倍)が使われる。FM放送の東京FMの周波数は80MHzである。この周波数の信号を周波数帯域(測定できる周波数の値の目安) 500MHzのオシロスコープで観測すると、横軸のレンジはμs(マイクロ秒、msの1000分の一)である。
携帯電話などの移動体通信には、さらに高周波のGHz(ギガヘルツ、MHzの1000倍)の信号が使われ、RF(Radio Frequency、無線周波数)と呼ばれる。GHzの波形をオシロスコープで測定すると波形の変化する時間はns(ナノ秒、μsの1000分の一)である。このような速い信号は周波数帯域が数十GHzの高速オシロスコープ(広帯域オシロスコープ)でないと観測できない。GHzの信号の周波数ごとの(周波数軸での)パワーを測定するのがスペクトラムアナライザになる。つまり、msよりも速い(時間が短い)nsはRFなどの無線(高周波)の計測器で出てくる単位になる。
msは低周波や可聴周波数などが相当する時間の単位といえる。

参考記事
計測器情報
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