計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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CAD(きゃど)

(Computer Aided Design) 直訳したら「コンピュータ支援設計」。1970年代にマイクロコンピュータの普及によって電子部品間の接続線がバス化し(複数本に増えた)、プリント基板上に配線(パターン)を設計する作業が人間では難しくなり、コンピュータによるアートワークが導入された。1980年代にはそれをCADと呼び、CADデータから製造することをCAM(Computer Aided Manufacturing、キャム)といった。 現在では電気系のCADやCAE(Computer Aided Engineering:製品開発の初期段階から、コンピュータを用いた仮想試作・仮想試験を行うこと)を総称して、 EDA(Electronic Design Automation)と呼んでいる。 電子計測器の世界No.1メーカであるキーサイト・テクノロジーは数多くの有料トレーニングのコースを以前から開催しているが、EDAツールのコースは最も力を入れている1つである。 参考記事:お客さまに使いこなしていただくために! サービスに注力するキーサイト・テクノロジーがトレーニングを語る ・・記事の4ページ目にEDAついて言及している。

CAM(きゃむ)

(Computer Aided Manufacturing)部品の製造を行う際、CAD(Computer Aided Design)で作成した図面を基に、工作機械の加工に必要なプログラムなどを作成するツール。CADは部品の設計やプリント基板のアートワークなど、3次元の図面をコンピュータを使って作成するツール。CADやCAM、CAE(Computer Aided Engineering)などを、EDA(Electronic Design Automation)と総称している。 電子計測器の世界No.1メーカであるキーサイト・テクノロジーは数多くの有料トレーニングのコースを以前から開催しているが、EDAツールのコースは最も力を入れている1つである。 参考記事:お客さまに使いこなしていただくために! サービスに注力するキーサイト・テクノロジーがトレーニングを語る・・記事の4ページ目にEDAついて言及している。

COP(こっぷ)

Conference of the Partiesの略で、地球温暖化を防ぐ枠組みを協議する国際会議のこと。197国が加盟。1995年の京都で開催されたCOP3(3回目の会議)で「京都議定書」を採択。2021年11月に英国でCOP26が開催される。温暖化対策は火力発電所の新設を抑制・中止するため、世界的に優秀な発電所を作れる日本の重電メーカは苦戦している。発電所の新設工事には多くの計測器が使われるため、そのような計測器の需要がなくなる傾向にある。

CRLF(しーあーるえるえふ)

(Carriage Return / Line Feed) コンピュータの改行コード。タイプライターの動作に由来する。タイプライターは1行を最後(紙の右端)まで印字したら、キャリッジ(印字するためのヘッド)を戻し(紙の左端に動かす、キャリッジリターン)、1行分を紙送りして(ライン・フィード)、次の行を印字する態勢となる。この動作はCR(カーソルを先頭に戻し)、LF(次の行に移りなさい)というコンピュータの改行命令CRLFになった。 1990年代のコンピュータ周辺機器であるシリアルプリンタ(※)などの制御に使われた。 (※)パソコンの周辺機器であるプリンタは1980年頃はインタフェースがパラレル通信であるセントロニクスが主流だったが、シリアルプリンタとは、記録ヘッドが記録紙の送り方向(縦方向)に対して垂直方向(横方向)に移動を繰り返し記録を行うプリンタのことで、インタフェースがシリアル通信のプリンタのことではない。1980年頃に企業や研究機関の電算室にあった(科学計算や基幹業務のための)コンピュータは、1行を同時に印字するラインプリンタを使っていた。印刷用のプリンタにはこのほかにドットプリンタやレーザープリンタなど各種がある。

CRT(しーあーるてぃー)

(Cathode Ray Tube)翻訳すると「陰極線管」。主にコンピュータの表示装置(モニタ、ディスプレイ)のこと。種類としてはブラウン管の1種。陰極(Cathode カソード)から陽極(Anode アノード)に電子が流れる仕組みの真空管を応用して、陰極から放出する電子ビームを、垂直方向と水平方向に電界(磁界)をかけて偏向させる。ビームの先には蛍光体を塗布した管面があり、電子ビームを当てて光らせる。この方法で表示装置にすることをドイツのカール・フェルディナント・ブラウンが発明した。ブラウン管はアナログ放送時代のテレビや、オシロなどの波形測定器の表示画面、PCのモニタなどに広く使われた。そのためCRTというと、PCのモニタやオシロの表示画面など、いわゆる表示画面をさしていた。正確には真空管の中のブラウン管の中の1種で、陰極線を制御して表示する装置(管)である。ディスプレイの進化によって現在はほとんど生産中止。管なので扱いに注意が必要で、モニタが大画面になると重量物になった。管は長さがあり、モニタの奥行は短くない。大画面モニタのCRTは大きくて重たい物だった。

CAE(しーえーいー)

(Computer Aided Engineering) 直訳したら「コンピュータ支援エンジニアリング」。コンピュータを活用した工学支援システム。コンピュータによって支援された、製品の設計・製造や、設計の事前検討などのエンジニアリング(工務、工学)のこと。製品開発の初期段階からコンピュータを利用して仮想試作・仮想試験を行い、少ない試作回数で高品質な開発を行う設計手法。 CAEを使えば現実世界で試作や実験をしなくてもコンピュータ上のシミュレーションで多くの結果を得ることができる。コンピュータの進歩によって、各技術者が1台づつ科学計算用のPCを持てる環境となり、CAEは大変普及している。ただし、すべてがCAEで解決はせず、実験ベンチで試作品を試験することは今でも必ず行われているが、コンピュータの進歩によって実験ベンチの数が減り、CAEの比率が増加した。 具体的にはFEM(有限要素法)などの「数値解析手法」を指していたり、プリント基板設計時のアートワークで活用されるCAD/CAMなどのEDAのことを含んでCAEと呼んでいる場合もある。具体的なソフトウェア製品のことを指してCAEといっていることもある。

CFRP(しーえふあーるぴー)

(Carbon Fiber Reinforced Plastic)炭素繊維強化プラスチック。

CMRR(しーえむあーるあーる)

(Common Mode Rejection Ratio)日本語では「コモンモード除去比」や「同相信号除去比」。二つの入力回路をもつ差動増幅器などで、共通する入力信号の雑音成分などを除去できる能力のこと。差動増幅器やアイソレーションアンプ(絶縁増幅器)の仕様に明記されている。光絶縁プローブは高電圧差動プローブに比べてCMRRの仕様が優れていることが知られている。 参考用語:コモンモードノイズ、ノーマルモードノイズ、デファレンシャルモードノイズ

CLI(しーえるあい)

(Command Line Interface)IT用語。キーボードからの文字列入力と、画面に表示されるコンピュータからの応答によって処理を進めるやり方。文字列だけでコンピュータと対話するので、知識が要求される。「コマンドライン」とも称される。

CCD(しーしーでぃー)

(Charge Coupled Device) 電荷結合素子。一般に半導体集積回路は、素子間を金属のパターン配線で電気的につなぐが、隣り合った素子間の電荷的な結合によって信号を伝送する素子。 受光素子と組み合わせて撮像デバイス(画像センサ)として活用されている。固体撮像デバイスとしては現在ではCCDよりもCMOSのほうが普及している。

Cメータ(しーめーた)

電子部品のコンデンサなどの静電容量(キャパシタ)を測定するキャパシタンスメータの別称。回路素子・材料計測の世界的なデファクトであるキーサイト・テクノロジーには過去にCメータがあったが、現在は生産中止しLCRメータが後継品となっている。日置電機とエヌエフ回路設計ブロックにはCメータがある。参考記事:LCRメータの基礎と概要 (第2回)の3ページ目・・各社のLCRメータ/Cメータ一覧あり。 計測器情報:Cメータの製品例 製品カタログ(会員専用):Cメータ(横河ヒューレットパッカード、日置電機)

CMOS(しーもす)

( Complementary Metal-Oxide Semiconductor) 相補型MOS(金属皮膜半導体)。LSI(大規模集積回路)の種類の1つ。金属酸化物でできた一対のP型トランジスタとN型トランジスタを組み合わせた(相補型の)構造をしている。 消費電力が少なく高速に動作するため、半導体製品に多く採用されている。 CMOSを使ったロジックICはスレッショルドレベル(0と1の境界電圧)がTTLレベル(0.4~2.4V)に比べて低いので、省エネICといえる。CMOSレベルは0.4V~電源電圧x0.7V)。 カメラに使われる映像素子を指すことも多い。CMOSというと、イメージセンサや画像センサの代名詞になっている。

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