計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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HART(はーと)

(Highway Addressable Remote Transducer ) フィールド機器などのプロセス産業に採用されているデジタルデータ伝送の世界規格。4-20mAのアナログカレントループを利用するため、既存のアナログ設備を流用してデジタル化でき、普及した。HART協会(HCF:HART Communication Foundation)がプロトコルを規定。フィールドバスの1種。計装の世界で普及しているアナログ通信手法である4-20mAは直流のため、これに交流のデジタル信号を重畳することで、デジタル伝送を実現する。デジタル信号には温度などの検出器の測定値だけでなく、シリアル番号などの機器情報も伝送されている。このような「4-20mA信号にデジタル信号を重畳して、多数の信号を伝送する手法」が、各計装メーカで始まった(スマート通信と呼ばれた)。各社が独自の方式を導入したので、業界標準が提唱されHARTができた。たとえば横河電機は自社製品の専用通信プロトコルBRAIN (ブレイン)を1970年代から導入している(たとえばBRAINターミナルなど)。ただし最近はHARTやPROFIBUS(プロフィバス)などの標準フィールドバスにも対応している。

HARTコミュニケータ(はーとこみゅにけーた)

(HART Communicator) フィールド機器とHART通信をして、さまざまな情報のやりとりをする携帯型の通信ターミナルのこと。計装の世界で良く使われている。計装の代表的メーカである横河電機は、独自の伝送方式であるBRAINの設定用にBRAINターミナルがある。 参照用語:HART

パネルメータ(ぱねるめーた)

(panel meter) 電気信号の値を表示する装置(機器、部品)。7セグメントLEDを使い数桁のデジタル表示をする箱型の製品が多いが、アナログ表示も物もある(「デジタルパネルメータ」という製品名がある)。工業計器の範疇の製品といえる。機器に組込まれて使われることが多いため、サイズが規格化されている。アラーム機能があったり、コンピュータにデータ出力できたり、各社のモデルによって特徴がある。 最近は、工場などのセンサデバイスの1種として、ネットワーク機器を経由してクラウドにデータをアップし、ビッグデータ解析に使われる、など用途は広い。キュービクルやメタクラなどの受変電機器にはメータ(アナログ表示の指示計器)が多く採用されているが、最近はデジタル表示のパネルメータも見かける。 メーカはオムロン、鶴賀電機、渡辺電機工業、エムシステム技研などの、計測・制御のメーカがつくっている。

半二重(はんにじゅう)

(half duplex) 通信回線が1つで、送信用と受信用を切り替えて会話すること。たとえばトランシーバ は2人の間で会話する時、片方が送信者でもう片方が受信者になり、自分が話したいときはボタンを押して送信者となる。送信と受信の2回線があると全二重(full duplex)という。 半二重の例はRS-485。シリアル通信の規格RS-232C (全二重)よりも高速、長距離のデータ伝送ができるように改善したのがRS-485(2線式)で、半二重。ただし4線式のRS-485もあり、こちらは全二重。 通信規格によって半二重と全二重があり、用途によって使い分けられている。

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