計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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オーバーオール(おーばーおーる)

(Overall Value)小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には次のようにある。分析周波数レンジまでのパワーの総和のこと。オーバーオール値の算出は測定器の機種によって2つある(詳細は小野測器HPを参照)。1. 片振幅値(Peak 値)を基準としている場合(同社モデル:CF-350/360*、CF-900 シリーズ*、CF-880* 等)。2. 実効値を基準としている場合(同社モデル:CF-5000 シリーズ*、CF-3000 シリーズ*、DS-2000 シリーズ* DS-3000シリーズ)(*:販売終了)

オーバーラップ処理(おーばーらっぷしょり)

(Overlap Processing)小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には次のようにある。リアルタイム解析周波数以下の場合ウィンドウをオーバーラップして、FFT 解析を実行できる。例えば1024点ごとのデータをFFT 処理するが、このとき新しくサンプリングされたデータと以前のデータと重ねて(オーバーラップして)FFT 解析を 実行する。オーバーラップ量が大きいということは、それだけ信号時間の変化をより細かく計測できることになる。

オービット(おーびっと)

(Orbit) 2つの信号を直交するx軸・y軸上で合成した図形をオービットまたはリサジューといい、2信号の振幅、周波数比、位相差の組合せによって視覚的な特長を示す。周波数比が整数のときには描かれる図形の軌跡は一定の周期で元に戻る。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より) 参考記事: FFTアナライザの基礎と概要 (第1回) デジタルオシロスコープの基礎と概要 (第1回)

オクターブ分析(おくたーぶぶんせき)

(Octave Analysis)パワースペクトルが分析周波数を一定の幅に分割して(定幅型)各帯域毎のパワーを表すのに対し、音響分野での周波数分析器では周波数軸を対数スケールにとり、対数スケール上で等分に分割する定比幅の帯域フィルタを通過させることにより、周波数分析を 行う場合が多くある。帯域幅は1オクターブ幅および1/3オクターブ幅が一般的で、このような分析をオクターブ分析という。IEC 61260(JIS C 1514)の規格では、オクターブバンドの中心周波数、およびフィルタ特性が定められていて、アナログまたはディジタルのオクターブ分析器はこれに統一されている。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より。詳しい数式は小野測器HPを参照。)

音響インテンシティ(おんきょういんてんしてぃ)

SI(Sound intensity)または AI(Acoustic intensity)のこと。音場のある点を含む単位断面積を単位時間内に通過する音のエネルギーで、その点の音圧(時間の関数) と粒子速度 の積の時間平均で定義されるベクトル量。SI測定法の応用例をいくつかあげる。(1) 音源のパワーレベル測定:音源を中心とする半球面で、球面と直交する方向にて、分割された面積における音響インテンシティの測定から、音響パワーが算出される。(2) 遮音測定:SI法によって部位ごとに透過パワーを測定することにより、複数の部位からなる壁の遮音性能や隙間からの漏音の程度を定量的に測定できるので、現場での遮音測定に有効である。(3) 音場解析:SI値はベクトル量であるから、音の伝播方向と大きさを2次元、もしくは3次元表示することにより、音のエネルギー流を視覚化して捉えることができる。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より。詳しい数式は小野測器HPを参照)

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