計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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光学顕微鏡(こうがくけんびきょう)

可視光線を利用した顕微鏡。ふつう透過顕微鏡を指すが、特殊なものに金属顕微鏡・偏光顕微鏡・限外顕微鏡・位相差顕微鏡などがある。

工業用内視鏡(こうぎょうようないしきょう)

(industrial endoscope) 製品の深部や内部の画像をモニタに写し出す機器。別名:ファイバースコープ。内視鏡は細い管の中を調べる検査機器で、配管などの内部劣化を検査する保守用の測定器である。医療用内視鏡は「胃カメラ」と呼ばれる。日本のオリンパスは医療用、工業用ともに内視鏡の世界的なトップメーカ(※)。工業用内視鏡はファイバースコープの名称で、フィルム式のカメラで撮影していたが、CCDなどの画像素子や撮影技術の進歩によって、現在は静止画だけでなく動画撮影や、3次元計測などもできるビデオスコープになっている。そのためファイバースコープとは現在はいわないが、今でも死語にならず工業用内視鏡のことを「ファイバースコープ」と呼称することが多い。モニタに表示するのでモニタースコープという品名の製品もあるが、一般にモニタースコープというとマイクロスコープ(電子顕微鏡)のことである。 (※)治療機器事業と内視鏡事業をしているオリンパスは、「医療分野と科学分野のそれぞれの事業特性に合った経営体制を確立する」、として工業用内視鏡を含む科学事業を2022年4月に分社化して株式会社エビデントを設立、さらに同年8月にはBain Capital Private Equity(ベインキャピタル)にエビデントを譲渡する契約を締結したと発表。名門オリンパスは工業用内視鏡だけでなく非破壊検査機器から撤退することになった。なので、現在の国内最大手の工業用内視鏡メーカはエビデント。海外ではGE系列だったWaygate Technologiesなどがある。 計測器情報:工業用内視鏡の製品例

高速度カメラ(こうそくどかめら)

(high speed camera) 一般に1秒間に1000枚以上の撮影ができるカメラの総称(通常のカメラは30~60枚/秒)。別名:ハイスピードカメラ。自動車の衝撃試験や、電子機器の落下試験など用途は広い。実態はカメラだが高額な計測機器(試験装置の1種)として、各メーカでの導入が進んだ。 メーカは国産のナックイメージテクノロジー(nac)が老舗。同じく国産の株式会社フォトロン(Photron)も横河電機のオシロスコープと協業するなど、シェアを伸ばしている。上記の国産2社が国内ではシェアを競っている。「国内市場は飽和しているのでハードウェアのみの販売はもう伸びない」としてフォトロンはアプリケーションの開発に注力している。米国のVision Research社(Ametekグループ)が最速・超高感度の世界的トップブランドで、別格(ハイエンド)である(日本の総代理店は株式会社ノビテック)。それに次ぐ領域を国産のフォトロン、ナックイメージテクノロジーがラインアップしている。 低速域の高速度カメラもあり、株式会社ディテクトが高シェア。同社は2000年頃に(低速域の高速度カメラ)市場に参入し、ラインアップを増やした。同社の上位モデルは前述3社の下位モデルと基本仕様は同じだが、価格が大変安価で、競合という感じではない。シナノケンシも生産ライン向けの低速域のモデルがある。

高速ビデオ(こうそくびでお)

高速で動作する機械や装置の挙動解析・工業製品や部品の破壊現象の解析・生産現場での加工・組立機械の動作解析等を行うためのビデオ。

コリメータ(こりめーた)

(collimator) 光線を平行に集束させる機構。光源から放射される多方向のビームを平行な光線に揃える装置。そのほか、レンズの焦点距離・光軸などを測定する機器を指していることもある。 参考用語:オートコリメータ

コンフォーカル(こんふぉーかる)

(confocal)共焦点。コンフォーカル光学系は、焦点の合った部分だけが際立って明るく撮像される。焦点の合っていない箇所からの不要散乱光が除去されて高コントラストのため解像度が上がるため、レーザー顕微鏡に採用されている。

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