高速度カメラ
(high speed camera)
一般に1秒間に1000枚以上の撮影ができるカメラの総称(通常のカメラは30~60枚/秒)。別名:ハイスピードカメラ。自動車の衝撃試験や、電子機器の落下試験など用途は広い。実態はカメラだが高額な計測機器(試験装置の1種)として、各メーカでの導入が進んだ。
メーカは国産のナックイメージテクノロジー(nac)が老舗。同じく国産の株式会社フォトロン(Photron)も横河電機のオシロスコープと協業するなど、シェアを伸ばしている。上記の国産2社が国内ではシェアを競っている。「国内市場は飽和しているのでハードウェアのみの販売はもう伸びない」としてフォトロンはアプリケーションの開発に注力している。米国のVision Research社(Ametekグループ)が最速・超高感度の世界的トップブランドで、別格(ハイエンド)である(日本の総代理店は株式会社ノビテック)。それに次ぐ領域を国産のフォトロン、ナックイメージテクノロジーがラインアップしている。
低速域の高速度カメラもあり、株式会社ディテクトが高シェア。同社は2000年頃に(低速域の高速度カメラ)市場に参入し、ラインアップを増やした。同社の上位モデルは前述3社の下位モデルと基本仕様は同じだが、価格が大変安価で、競合という感じではない。シナノケンシも生産ライン向けの低速域のモデルがある。
参考用語
参考記事
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会員専用市場動向レポート 「過渡現象を「見える化」する計測技術」2015年1月号 TechEyes Vol.09
高速度カメラとオシロスコープの併用例を紹介。
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自動車の安心・安全を評価する仕組み〜日本の自動車アセスメントJNCAP
nacとPhotronの製品例を紹介(2021年1月)。
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会員専用【展示会レポート】人とくるまのテクノロジー展 2023 名古屋 3ページ目
低速域で高シェアのディテクト製品を取材(2023年7月)
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会員専用【展示会レポート】カーエレクトロニクス技術展 Part1 計測器メーカ編 2ページ目
ナックイメージテクノロジーを取材(2018年1月)
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会員専用【展示会レポート】測定計測展 /Measuring Technology Expo 2017 2ページ目
フォトロンを取材(2017年9月)