計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

4

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

渦電流(うずでんりゅう)

(eddy current) 金属板(アルミニウムなど)を強い磁界内で動かしたり、金属板の近傍の磁界を急激に変化させた際に、電磁誘導効果により金属内で生じる渦状の電流のこと。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より) 同社には渦電流を利用した膜厚計がある。非破壊検査には渦電流を利用した渦電流探傷(または渦流探傷、かりゅうたんしょう)がある。

渦電流探傷(うずでんりゅうたんしょう)

(eddy current testing) 渦流探傷(かりゅうたんしょう)の別名。金属表面の傷を検査する手法の1つ。渦電流探傷の検査機器メーカは、海外のBaker Hughes(Waygate Technologies)、FOERSTER(フェルスター)、国内の電子磁気工業、原電子測器などがある。ドイツのローマン(Rohmann GmbH)は世界初の携帯型の渦流探傷装置を開発し、高機能な装置をラインアップしている。 渦電流探傷と似た手法にサブサーフェスイメージングがある。これは電流経路を可視化することで、内部の状態を知ることができるため、非破壊検査に応用されている。非破壊画像検査とも呼ばれる。

雨量計(うりょうけい)

(rain gauge) 雨(降水)の量を計る気象観測機器の1種。漏斗型の受水器(直径20cm)を使って測定する。日本の気象業務法で、公共的な気象観測には検定に合格した「転倒ます型雨量計」などを用いることが定められている。株式会社大田計器製作所は雨量計のラインアップが豊富。

WELL-BEING TECHNOLOGY(うえるびーいんぐてくのろじー)

nano tech(国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)は約15の展示会で構成されるが、2024年に第1回WELL-BEING TECHNOLOGY展が新設された。2024年のnano techは1月31日(水)~2月2日(金)、東京ビッグサイト東展示棟3~8ホールで、同時期に東展示棟1,2ホールではHVAC(ヒーバック)&R JAPAN(冷凍・空調・暖房展)が、西ホールではIIFES(アイアイフェス) 2024が開催され、大いに計測器が出展された(展示会の様子は以下の参考記事が詳しい)。 展示会概要には“ウェルビーイング”の環境づくりの産業創出にフォーカスとあり、人々の消費行動や働き方、価値観が多様化する現在、注目の高まる「ウェルビーイング」に貢献する製品・サービスの展示会、工学や化学を始めとしたサイエンスの視点から、ウェルビーイングな環境を実現するテクノロジーが集まる、と紹介された。主催は加工技術研究会とJTBコミュニケーションデザイン、後援はウェルビーイング学会。2025年は1月29日(水)~31日(金)の開催予定で、出展社募集が告知されている(2024年6月現在)。 電気計測器の老舗、横河計測は横河電機時代から脈々と続く波形測定器(レコーダやオシロスコープ)や電力測定器(デジタルパワーメータやパワーアナライザ)、現場測定器(メガー、クランプ、プロセスキャリブレータなど)、と2000年代に吸収した通信計測器(旧安藤電気)の2つ(汎用・基本測定器と通信・専用測定器)をラインアップしている。オシロスコープや電力計は自動車/電力市場がターゲットの柱のため「脱炭素ビジネス」、光測定器は「通信ビジネス」と呼んでいるが、従来とは違う新しい市場を「Well-beingビジネス」といって、新市場の開拓を模索している(2021年から組織がこの名称になった)。 Well-being(ウェルビーイング)とは、Well(よい)とBeing(状態)が組み合わさり、「よく在る」、「よく居る」状態、心身ともに満たされた状態を表す概念で、元来は「健康的」、「幸せ」を意味する。厚生労働省はウェルビーイングとは「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態(他者との関係が良好)であること」と定義している。抽象的な説明であるが、昨今の流行り言葉の1つである。

  • 1